看護学生生活

【実習が不安で怖い人へ】看護学生の実習の報告の方法を臨床指導者が解説

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看護学生B子さん
看護学生B子さん
看護実習での報告がうまくできません。
実習が不安で怖いです。
もふにゃん
もふにゃん
看護実習を担当している臨床指導者のもふにゃんです。
実習での報告の方法についてまとめて行きます。

看護実習での報告はとても緊張しますよね
私も学生の頃、実習での報告はとても苦手でした。
この記事では、実習での報告に悩むあなたのためにまとめていきます。

<本記事を読むのはこんな人>

・看護実習での報告が不安で怖い人
・看護実習での報告が上手くできなくて悩んでいる人
・看護実習での報告の方法やコツが知りたい人

<本記事を読むメリット>
看護実習での報告の方法がわかる
看護実習での報告への不安や恐怖が解消される

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1.異常発見時の報告

1.今すぐ緊急報告が必要な場合

受け持ち患者さんの異常が発見された場合にはタイミングに関係なく速やかに報告します。

どのくらい緊急度が高いかにより、看護師への声のかけ方も違います。

「今すぐ誰かを呼ばないとやばい!!」という場合には、ナースコールが手元にあったら速やかに押すとともに、患者さんから離れずその場で大声でスタッフを呼びます。

とにかく「やばい」という時には迷わず応援を呼ぶ。
患者さんのそばから絶対に離れないこと。

【今すぐ緊急報告が必要な場合の例】
・患者さんが倒れている!
・患者さんの意識がない!
・患者さんの呼吸がとまっている!
・患者さんの様子が明らかに変!
など


実習担当とか関係なく、とにかくだれでも良いから来てもらうようにします。

こうすれば数名のスタッフがすぐに駆けつけてくれるはず。

躊躇することなく即座に行動しましょう。

これは、めったにない状況ですが、絶対にないとも言い切れません。
頭の片隅に入れておきましょう。

2.速やかに報告が必要な場合

例えば・・・
・バイタルサイン測定の値が明らかにおかしい。
・患者さんの様子がおかしい。
・患者さんの様子がいつもと違う。
・苦しがっている、痛がっている、吐いている、冷や汗をかいている、意識がもうろうとしているなどなど。

その他にもさまざまな状況が考えられますが、患者さんの様子が明らかにおかしいな、と感じた場合には速やかに報告するようにしてください。

【緊急報告時の指導者への声のかけ方】

「お仕事中失礼いたします。」
「○○号室○○様について緊急の報告があります。」

※「緊急」というワードを入れれば、緊急性のある報告であることが伝わる。

こんな風に、緊急を要するということを示せば、忙しい看護師も手をとめて報告を聞いてくれます。

異常発見時にはとても不安になりますよね。

これって本当に緊急に報告が必要なのかな?
全然緊急じゃないじゃん、って叱られたらどうしよう・・・と迷うこともあると思います。

でも、報告すべきかどうしようか、と迷った場合には報告したほうが良いです。

もしもそのことが、緊急性があることであったとしたら、すぐに報告しなかったことで患者さんに危険がおよぶ恐れがあるからです。

不安な気持ちはわかりますが、勇気をもって報告しましょう。

2.毎日決まったタイミングで行う報告


看護実習では、この時にこの報告を行う、という報告のルーティーンがあります。

報告をいつしなくてはならないか、ということは、自分でしっかり把握しておき、報告すべきタイミングの時には自分からすすんで指導者に声をかけていかないと、報告ができないまま時間だけが過ぎてしまい、次のことに進めません。

毎日の報告のタイミングをしっかり把握しておきましょう。

【毎日決まったタイミングで行う報告】

1.本日の目標と行動計画の発表

2.午前中のバイタルサイン測定後の報告

3.午前中のケアの報告

4.午後のバイタルサイン測定後の報告
(※異常がなければ5とまとめて報告することも多い)

5.午後のケアの報告

6.本日の目標達成度の発表と明日の計画の報告・相談

※上記の6つは異常の有無にかかわらず、毎日必ず行っていく報告です。

1.本日の目標と行動計画の発表の方法

その日の実習指導の担当看護師へ朝の挨拶をして、本日の目標と行動計画を発表します。
指導者に声をかけるとき、いちばん緊張する場面ですよね。

指導者に話しかけてはいけないタイミングもあるので注意してください。

【指導者に話しかけてはいけないタイミング】
・明らかに忙しそうにしている時
・会話中
・電話中
・計算中
・点滴準備中
・内服薬準備中
・他患者のケア中
など

では、本日の目標と行動計画の発表の方法について、ステップを踏んで説明していきますね。

【本日の目標と行動計画の発表の4ステップ】

STEP1:
1日の始まりの挨拶をし、今聞いてもらえるか確認する。

STEP2:
本日の目標を発表する。

STEP3:
本日の行動計画を発表する。

STEP4:
目標と行動計画の指導をしてもらう。
相談したいことがあれば指導者に伝えアドバイスをもらう。

STEP①:1日の始まりの挨拶をし、今聞いてもらえるか確認する。

まずは朝の挨拶をします。
次に、どの患者さんを担当している、自分はだれなのか、を伝えます。
そして、これから本日の目標と行動計画の発表をしたい、今聞いてもらえるか、ということを確認します。
今OKだよ、という返事をもらえたら、STEP②へうつります。

今はダメだと言われた場合、いつ頃声をかければ良いか、具体的に確認しておきましょう。
そうすれば、次に声をかけた時は、指導者は聞いてくれるはずです。

STEP②:本日の目標を発表する。

目標の主語を誰にするのか?は、患者さんを主語にするのが一般的ですが、学校によって決められているので、それに従ってください。

例えば、問題の明確化の前までは学生が主語、問題に沿った計画となってから患者を主語、などというように、細かい決まりが学校によって違いますので確認しましょう。

STEP③:本日の行動計画を発表する。

その日1日のタイムスケジュールを発表します。

たいていは学校の所定の記録用紙に、タイムスケジュールを書き込む欄があるかと思いますが、もしもそのような欄がない場合には、自分の持ち歩くメモ帳などに書き込んでおきましょう。

あらかじめまとめておかないとタイムスケジュールが報告できません。

実習中もタイムスケジュールが組んでないと、次に何をやればよいのか分からなくなってしまいます。
必ずタイムスケジュールを組んでから実習に臨むようにしましょう。

昨日の反省を活かして、本日注意すべき点や意識して行動すべきことがあれば、行動計画の中でも伝えるようにします。

STEP④:目標と行動計画の指導をしてもらう。相談したいことがあれば指導者に伝えアドバイスをもらう。

行動計画まで発表し終わると、指導者からの指導が入ります。

計画を修正するように指導された場合には、修正した後の計画を指導者に報告してOKをもらってからそのケアを実施するようにします。

実習に行くと、かならず指導者に相談したいことが沢山出てきます。

必ず自分なりの考えを持っている状態で相談するようにして下さい。
何も考えずにただ聞く、ということだけは避けましょう。

2.午前中のバイタルサイン測定の報告の方法

実習の1日の初めに、バイタルサイン測定をします。

受け持ち患者さんの状態に異常がないかを観察するためです。
そして、その日に計画しているケアが施行できるかどうかを判断するためです。

バイタルサイン測定時には、その日予定しているケアを患者さんに伝えて、施行しても良いか患者さんに同意を得ておきます。

バイタルサイン測定が終わったら、指導者に報告します。

【バイタルサイン測定の報告の6ステップ】

STEP1:
何号室の誰のいつのバイタルサイン測定の報告なのかを伝える。

STEP2:
測定値を先に言う

STEP3:
異常な値があれば、なぜ異常がみられているのか、自分なりにアセスメントをして自分の考えを伝える。

STEP4:
疾患の症状や睡眠・食事・排泄状況などについて観察したことを報告する。異常があればアセスメントし、自分の考えを伝える。

STEP5:
バイタルサイン測定の結果から、今日のケアは予定通りに施行可能であるか判断して伝える。

STEP6:
計画の変更・修正が必要な場合には報告・相談する。

※各ステップごとの、バイタルサイン測定の具体的な例文が知りたい人は、実習報告マニュアルにわかりやすくまとめてあります。➡➡「実習で差がつく報告の方法」を無料で試し読みする。

点滴を施行している患者さんを受け持った時には、点滴についての報告もする必要があります。
点滴の報告については、別記事「看護実習での点滴の報告の方法」を参考にしてください。

看護実習での点滴の報告の方法~臨床指導者が解説~【具体例あり】看護実習で点滴をしている患者を担当した時の報告の方法についてまとめました。具体例をあげながら、臨床指導者がわかりやすく解説しています。...

 

3.午前中のケアの報告の方法


担当指導者がお昼休憩に入ってしまう前までに、午前中に行ったケアについて報告します。

午前中行ったケアが計画通りに実施できたか、変更した場合にはその理由、ケア中の患者さんの様子や異常の有無、観察したこと、ケアを実施して考えたこと、次回はどのようにしていったら良いか、などを要点を絞って報告します。

午前中、報告を聞く側の看護師はバタバタしていてとにかく忙しいです。
行ったケアをだらだらと報告するのではなく、要点を絞って報告するようにしましょう。

実習の指導者が専任でいて実習生の相手だけしてくれている実習施設もあれば、メンバー業務などと掛け持ちで実習生の指導をしているような実習施設もあります。

あなたが実習をしている病院がどちらに該当するかによっても、求められる報告が変わってきたりもします。

かけもちの場合には、あまりに忙しすぎて本当に時間がないので、より要点を絞ってコンパクトにまとめなくてはなりません。

反対に、専任の実習指導者である場合には、もっと他に観察したことは?考えたことは?などと、報告の際につっこまれることがあるかもしれません。

どちらにせよ、報告の前に、報告することと報告しなくて良いことを整理しておくことと、自分なりの考えを持って報告にのぞむことが大切です。


【ケアの報告は6つのステップで実施】

ケアについての報告の方法については、報告マニュアルにまとめてあります。
マニュアルでは、ケアの報告について、6つのステップでテンプレート化しています。
ケアの報告の具体的な例文もまとめてありますので、具体的なテンプレートや例文を知りたい人は「報告マニュアル」をのぞいてみて下さい。
➡➡「看護実習で差がつく報告の方法」マニュアルを無料で試し読みする。

予定していたケアが急遽、実施できなかった場合、どうしたら良いのか焦りますよね。
そういった場合の報告・相談の方法についてもまとめてありますよ。

4.午後のバイタルサイン測定後の報告

午後のバイタルサイン測定の報告は、異常がなければ終了時の報告とまとめてしまうことも多いです。
また、病状が落ち着いている患者さんの場合には、午後のバイタルサイン測定を実施しない場合もあります。

午後のバイタルサイン測定の報告のタイミングについては、実習施設やその日の指導者によって違うので、あらかじめ確認しておくようにします。

【実習施設や指導者により2つのパターンがある】

パターン1:
午後のバイタルサイン測定後、異常がなくてもいったん報告が必要。
バイタルサイン測定が終わったら、いったん指導者へ報告。
そのあとに午後のケアを行う。

パターン2:
午後のバイタルサインは異常がなければ最後の報告と一緒でOK。
異常がなければバイタルの報告はスルーし、午後のケアを行う。

バイタルサイン測定の方法は、パターン1とパターン2では、指導者への話しかけ方が違います。
パターン1では、午前中のバイタルサイン報告とほぼ同じ流れで、バイタルサイン測定の報告をした後に、その後のケアが実施可能であるかどうかを判断した考えを伝え、これから行うケアについて相談します。

パターン2では、バイタルサイン測定をして、異常がなかった場合には、バイタルの報告はスルーしておいて、午後のケアの実施にうつります。
ただしこの場合には、バイタルサイン測定に行く前に、指導者に午後のケアについての相談をあらかじめしておかなくてはなりません
あらかじめ午後のケアの実施の許可を得ておいた上で、バイタルサイン測定の報告はスルーしてケアの実施にうつることが出来ます。

もう一度確認ですが、パターン2とは、午後のバイタルサイン測定の報告は、最後の報告とまとめてで良い、と指導者から言われた場合のことです。

「バイタルの報告は後でまとめてで良い」と言われない限りは、基本的にはパターン1の、バイタルサイン測定後にいったん報告を行う、という方法で行動します。

「実習の報告マニュアル」には、午後のバイタルサイン測定の報告についても、具体的な例文をまとめています。パターン1・パターン2に分け、それぞれわかりやすくまとめていますので、気になる人はのぞいてみて下さい。➡➡「実習で差がつく報告の方法」を無料で試し読みする。

5.午後のケア実施後の報告


午後のケアの実施がすべて終わったら報告を行います。
午後のケアの実施の方法は、午前中のケアの報告の方法と同じように行います。
それに加えて、本日実施すべきだったケアは、すべて実施することができたのかについても合わせて報告します。

報告のマニュアルでは、午後の報告は5つのステップでテンプレート化しています。
マニュアルの試し読みはこちらからしてみて下さい➡➡「実習で差がつく報告の方法」を無料で試し読みする。

患者さんの気が急に変わって、ケアが予定通りに進まなかった、急遽計画を変更して実施した、など、実習では色々なことが起こります。
その場合には、どのように報告したらよいのか?
どうやって指導者に声をかけて相談したらよいのか?戸惑いますよね。

患者さんの体調や気持ちはその時、その場で変化するものなので、計画が変更になることは多々あります。

患者さんから急に拒否されてしまったら焦ると思いますが、指導者にちゃんと報告・相談すれば大丈夫ですよ。

【患者さんからケアのNGを出された場合の指導者への相談の仕方】
患者さんからケアを拒否された場合、指導者にどうやって報告・相談すればよいのか、具体的な方法を知りたい人は実習マニュアルを参考にしてみて下さいね。➡➡かんたんマニュアル「実習で差がつく報告の方法」を無料で試し読みする。

6.本日の目標達成度の発表と明日の計画の報告・相談

ケアの実施の報告の後に、本日の目標達成度の発表を行います。

本日の目標が達成できたのか、できなかったのかについて、その理由を述べながら報告します。
達成できなかった場合には、次回からどうしていく必要があるのかも含めて報告するようにします。

実習の最後に、明日の計画の報告と相談をします。

患者さんの何気ない言葉をひろったり、患者さんの皮膚の状態を観察したり、自分で観察したこと、聞いたこと、いろんなことから、患者さんに何のケアが必要なのかを考えて明日の予定を考えられるようにします。

具体的にどんなケアを実施する予定であるか、明日のケアの予定について指導者へ報告・相談し了承を得ておきます。

そのケアをなんのためになぜやるのか、もしも指導者から質問されたら答えられるように根拠を明確にしておきましょう。

本日の目標達成度の発表の仕方や、明日の計画の報告・相談の仕方についての具体例も、「報告マニュアル」にわかりやすくまとめてあります。
少しでも不安がある人は試し読みしてみてくださいね。
➡➡「看護実習で差がつく報告の方法」マニュアルを無料で試し読みする。

3.まとめ


最後にまとめです。

看護実習の報告の方法

<異常発見時の緊急の報告について>

1.今すぐ緊急の報告が必要な場合
・患者さんが倒れている!
・患者さんの意識がない!
・患者さんの呼吸がとまっている!
・患者さんの様子が明らかに変!など
とにかく「やばい」という時には迷わず応援を呼ぶ。
患者さんのそばから絶対に離れないこと。

2.速やかに報告が必要な場合について
・バイタルサイン測定の値が明らかにおかしい。
・患者さんの様子がおかしい。
・患者さんの様子がいつもと違う。
・苦しがっている、痛がっている、吐いている、冷や汗をかいている、意識がもうろうとしている。など
明らかににおかしいと感じたら、速やかに報告する。
報告した方が良いのか迷った時には、報告をする。

<毎日決まったタイミングで行う報告>

【毎日行う報告は以下の6つ】
1.本日の目標と行動計画の発表
2.午前中のバイタルサイン測定の報告
3.午前中のケアの報告
4.午後のバイタルサイン測定の報告
5.午後のケアの報告
6.本日の目標達成度の発表と明日の計画の報告・相談

・報告は要点を絞って行う。
・自分の考えを持って報告に臨む。
・報告はステップに沿って行うと簡単にできる。
★ステップをテンプレ化した実習報告マニュアルは、こちらの記事を参考にすると分かりやすいです。
➡➡「看護実習で差がつく報告の方法」マニュアルを無料で試し読みする。

以上、看護学生の看護実習での報告についてまとめてきました。
緊急時の報告と、毎日決まったタイミングで行う報告について、理解できたでしょうか?

報告が不安で恐怖に思う気持ちは、とても良く分かります。
私も学生の頃は、報告が苦手でしたから(;´∀`)

実習の報告は、報告の回数を重ねるたびに上達していきます。
最初は出来なくて当たり前です。大丈夫ですよ。

この記事があなたのお役に少しでも立てますように。
そして、実習が少しでも明るく楽しいものになりますように。
応援しています(*´ω`*)

最後まで読んで下さりありがとうございました!

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ふだん看護学生の実習を担当している臨床指導者です。

このマニュアルは、実習での報告が苦手・恐怖・不安・・・というあなたのために作りました。

このマニュアルさえあれば、テンプレートに当てはめるだけで、報告が簡単にできちゃいます。

ひとつひとつのステップごとすべてに報告の具体的な例文あり。

これさえあれば実習での報告が怖くなくなります。
あなたの不安や恐怖を少しでも解消しませんか?

少しでも楽しく明るい実習に(*´ω`*)

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途中までは無料で読めますので、気になる人は試し読みをしてみてくださいね。

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