急性期病院、急性期病棟での勤務が毎日辛すぎて、もう限界というそこのあなた。
私も急性期の経験者なので、あなたのその気持ち、痛いほど分かります。
急性期の看護師は本当に大変ですよね。辛すぎますよね(*´Д`)
私も数年前まで急性期の看護師としてフルタイムで働いていました。
その辛さは経験した人にしか分からないですよね、、、
<本記事を読むのはこんな人>
・急性期に疲れた、辛い、辞めたい人
・誰かに自分の辛さを分かってほしい人
<本記事を読むメリット>
・なぜ急性期が辛いのか、その理由を整理できる。
・筆者の体験談に共感することで気持ちが楽になる。
・急性期の辛さを切り抜ける方法がわかる。
目次
急性期の看護師が辛い理由
1.業務量の多さがヤバすぎる
急性期病棟での業務量の多さは本当に半端ないですよね。
常に時間に追われながら、1分1秒を争いながら常に動き回っても、それでも追いつかない業務の多さ。
次々とやってくる入院患者に次々退院していく患者。
退院したら即座にベッドメイキングをして、次の入院患者がすぐにやってくる。
急に病状が悪化していく患者。緊急検査、緊急処置、緊急手術・・・
目まぐるしく変わる内服指示や点滴指示・・・
その他にも看護師にはやることが沢山。患者の食事介助、口腔ケア、喀痰の吸引、清拭、陰部洗浄、おむつ交換、IC調整、疾患に応じた患者指導、家族への連絡、他部署への連絡などなど・・・
ひとりで何人もの患者を担当し、それぞれの患者のタイムスケジュールを常に把握しながら、それぞれの患者の処置を時間との闘いの中でこなしていく・・・
時間内に絶対に終わるはずがない。
考えただけでもぞっとする。
毎日がまるで戦場のよう。
その日その日を乗り切るのに精一杯・・・
急性期病棟の看護師の業務の多さは本当に半端ないですよね・・・
今すぐ抜け出したい!
2.重症患者が多く神経がすり減る
急性期の患者は治療目的で入院しているので、点滴や内服などの指示がバンバンでます。
緊急的な対応を要する場面も多く、緊急検査、緊急処置、緊急手術・・・
重症患者は病状が不安定でいつ急変するかわからない状況。
看護師のミスひとつで命にかかわるような治療をしている患者ばかり。
絶対にミスは許されない。
多くの業務を抱え時間に追われながら、いつも神経をピリピリ、アンテナを張って注意深く業務をこなしていかなければなりません。
責任の重圧に疲れ果てて行きます。
神経がすり減り、心がボロボロになっていくのが分かります。
今すぐ抜け出したい!
3.医師との連携がストレス
急性期は治療を必要としている患者さんばかりで、病状も刻々と変化していくため、回復期や慢性期よりも医師から指示受けをすることが多いです。
点滴、内服、食事、検査、手術、安静度などなど・・・
医師からの指示を受けなければならないことが日々あまりに沢山あります。
患者さんの病状は刻々と変化していくため、それを医師に報告しながら新たな指示をもらわなければなりません。
病状が不安定なため急変する患者も多く、ドクターコールが必要となることも頻繁にあります。
これは報告すべきか?こんなことで報告してくるな、と言われないか?などと、報告のタイミングにも頭を悩ませることも多々あります。
医師に何度も連絡しているのに、連絡が取れない。
指示がなかなかもらえない。
医師にコールをしたら話の途中でPHSを切られてしまう、、、
今忙しいから後にして、と話を聞いてくれない。そのくせ後からもっと早く報告しろ、と言われてしまう、、、
本当に理不尽な思いをしながらの毎日。
医師との連絡のやりとりにストレスを感じる毎日。
本当に今すぐ辞めたい!
4.残業が多い
急性期病棟の看護師の業務量はとにかく半端なく多すぎる。
限られた時間の中で時間内に終わらせるなんて物理的に無理。
それなのに次々にやってくる緊急入院。
患者の急変、緊急検査、緊急手術・・・
勤務時間通りに勤務が終わることなんて奇跡的。
医師が出す指示が遅いのも看護師の残業の原因。朝から頼んでいるのになかなか指示を出してくれない。勤務時間が終わる夕方頃に指示を出してくる。そして指示の内容も変わっていて、それから新しい点滴の準備や内服の準備・・・
こんな状況で時間通りに終わるはずがない。
毎日残業が当たり前。
複数人の患者の情報を把握して、点滴や内服などの準備をしなければならないために、勤務開始時間よりもかなり前に出勤するのは当たり前。
いわゆる前残業。
もちろん前残業の時間外手当なんてもらえるはずがない。
そもそも残業代だって満足にもらえない。
残業が多いと、「残業が多すぎる、あなたは仕事が遅いわね」と病棟師長から評価されてしまう。
だから実際にはもっと残業をしているのに、そのまま申告することができない。
上司から怒られない程度に減らして残業をつける。
なんて理不尽な職場なんだろう。
今すぐ辞めたい!
5.休憩が思うようにとれない
日勤の昼休みは1時間のはずなのに、時間通りに休めないのが当たり前。
午前中までに終わらせなければならない処置が終わらない。
そろそろ休憩に入ろうかと思った時に限って患者さんから声がかかる。
ナースコールが鳴ってしまう。
検査出しに呼ばれる。
やっと休憩に入り、慌ただしく昼食をとってほっと一息ついたらもう休憩終わりの時間。
どんなに休憩に入るのが遅くなっても、それは自分のせい、仕事を終わらせるのが遅いあなたのせい、休憩後半組との決められた交代時間には休憩からあがらなければならない、という暗黙のルール。
そして午後の戦争がまた始まる・・・
夜勤の時だって満足に休めない。
夜だって当たり前にやってくる緊急入院、患者の急変・・・
病状が不安定な患者はせん妄にだってなりやすい。
ラウンドに行ったら点滴を抜いている、ベッドから落ちそうになっている、転びそうになっている・・・
昇圧剤・降圧剤スケールの1時間毎の血圧測定、痰の吸引、点滴、おむつ交換、体位変換、トイレ介助、ナースコール対応・・・
急性期の看護師は夜間も時間に追われながら仕事をしなければならない。
規定通りの休憩時間がとれる日もあるけれど、患者の急変や緊急入院などの対応で、休憩時間が削られてしまうことなんて当たり前。
看護師の業務はただでさえ激務なのに、休憩時間が満足にとれないなんて・・・
なんてブラックな職場・・・
今すぐ辞めたい!
6.患者さんとじっくり関われない
複数の患者さんを受け持ちながら、処置に優先順位をつけながら時間との闘いの中で動き回っている毎日。
緊急性の高いことをどうしても優先せざるを得ない状況。
患者が急変し、ドクターコール、家族に連絡、という中で鳴ったナースコール。
介助量が多い患者さんからの「トイレに行きたい」という訴え。
本当に申し訳ないと思いながらもその時間がとれない。
「申し訳ありませんが、もう少し待っていていただけますか。万が一出てしまっても大丈夫なようになっていますからね」とだけ伝えて、慌ただしく急変対応に戻る。
本当にごめんなさい・・・と心のなかでつぶやきながら感じる大きな罪悪感と悲しさ。
「看護師さん、ねえ、聞いて」と嬉しそうに話しかけてくれる患者さん。
でも、話を聞いてあげられる時間がない。
会話が途切れたところで「またうかがいますね。」とうまく話を切り上げて、次の患者の処置へと向かう。
そんな自分にまた嫌気がさす。
本当は患者さんともっとじっくり関わりたい。
患者さんの思いに寄り添いたい。
でも、目の前の業務をこなしていくことで精いっぱい。
自分の看護観とはかけ離れた看護しかできない。
そんな現実と理想とのギャップにジレンマを感じながらの毎日。
「私はこんな看護がしたかったんじゃない!!」
今すぐ辞めたい!
7.家庭との両立ができない
私が急性期病棟で働いていた時、特につらかったのは、家庭との両立の難しさ。
前残業は当たり前だから、出勤も早くしなくてはいけない。
日勤の日には早起きをしなくてはならないから、前夜に洗濯や翌日の子どもの準備など、前夜にできることはすべて終わらせる。
するとあっという間に夜中の1時になっている、、、
そして時間通りに仕事が終わらないのは当たり前。
しかもどれくらい残業になるか、予測がつきにくいのが本当にストレス。
日勤終わりの急変、緊急入院対応など、急なことが起きるのが急性期病棟。
だから夫も、私の予測がつかない帰宅時間にイライラを募らせてしまう。
そもそも急性期病棟の看護師の仕事を実際に見たことがない夫には、私の仕事のことなんて理解できるはずもない・・・
「もっと早く帰ってこれないの?」と嫌味を言われてしまう。
職場でも心身ともに疲れ果て、家に帰ってくると夫からイライラをぶつけられ・・・
お互いにストレスがたまり、けんかが増えていく・・・
私だって早く帰りたい。でもどんなに頑張ってもそれができない、、、
こんなに頑張っているのに・・・
なんで理解してくれないんだろう・・・
私はいったいどうすればいいの?
悔しくて悲しくてやり場のない辛さがこみ上げる。
身も心もズタズタ、、、ボロボロに。
心も体も限界!!!
本当に今すぐ辞めたい!!
急性期を切り抜ける方法
子育てをしながら急性期病棟で働いていた私。
どうやって切り抜けたのかは、次の3つです。
1.家事は頑張りすぎない。割り切る。
急性期の看護師をフルタイムでしながら家事・育児と両立していくためには、頑張りすぎないことが大切。
そうしないと、身も心も持ちません。
食事は休日に手の込んだメニューを作るようにして、残業で遅くなった日にはそもそも家にたどり着くのが20時頃になってしまうことも多かったので、そんな時にはスーパーのお惣菜やコンビニに頼るしかありません。
夫は食事はいっさい作れないので、私が準備するしかないのです。
子どもがおなかをすかせて待っているので、とにかく一刻も早く何か食べさせてあげないと。
世間一般にみれば、スーパーのお惣菜やコンビニで済ませる母親は非難の対象になるのかもしれません。
でも、もう割り切るしかない。
そうしないと絶対無理です。
だって20時から食事を作り始めたら、子どもに食べさせてあげるのは一体何時になってしまうのでしょうか?どう考えても無理。
だから深く考えないで割り切ろう、と決めました。
「時間をお金で買う」と割り切ると気持ちが楽になります。
食器は食洗器を購入。
掃除はできる日にやればいいや、と割り切る。
多少大雑把でも気にしない。
そのくらい割り切らないと、追い詰められます。
とにかくがんばらない。
あきらめよう、割り切ろう、です。
2.うまく気分転換をしてストレスを発散させる
病棟の看護師は土日も関係なく勤務をするので、平日の休みがあります。
平日の休みは子どもが保育所や学校に行き、夫も仕事に行き、唯一自分だけの時間をゆっくり満喫することができます。
でも、日ごろの疲れがたまっていて、結局は体をゆっくり休めて一日が終わっていきます。
自分なりに好きなことを見つけてストレスを発散させることが大切。
私のおすすめは現実からの逃避行(*´ω`*)
急性期で疲れ切っている私の心を癒してくれたのは、韓国ドラマの世界!!
韓国ドラマは、胸キュンのシーンが沢山あったり、感動的な場面も沢山あったり・・・
もう涙を流しながら、ドラマの中にハマっていました(*´▽`*)
涙を流すことは、心にとても良い影響を与えてくれると科学的も証明されていますよね。
韓国ドラマの中に入り、現実を忘れる時間が、私にとっては心を癒してくれる大切な時間でした。
ゴロゴロだらだらしながら、ただひたすら韓ドラの世界に酔いしれる・・・
体力を消耗しないから、疲れた体と心を癒すのには最高の時間なのです(*´ω`*)
まだ韓国ドラマを観たことがない人は、ぜひ試してみて欲しいです。
必ずハマること間違いなしですよ!
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私は韓国ドラマの世界に本当に救われました。
ぜひ一度ためしてみてくださいね(*´ω`*)
3.職場を変える。
一番確実なのは、やっぱり働く場所を変えてしまうこと。
私は何年もずっと急性期病棟で頑張り続けていましたが、あまりのストレスで、常に体も心も疲れ果てている状況が続いてしまい、心臓がギューッと痛くなることも出てくるようになりました。
私の心と体が悲鳴をあげている、このままではやばい、と思いました。
だから病棟師長に、仕事を辞めたい、と打ち明けました。
そしたら、外来か回復期病棟に異動してみてはどうか、辞めるのはそれから考えても良いのではないか、と提案してもらい、回復期病棟に異動することに。
回復期病棟では病状が安定していて、リハビリを中心に行っており、退院を目指す患者さんがメインの病棟なので、残業が急に少なくなりました。
点滴や処置も少なくて、病棟全体がのんびりとした時間の流れ。
患者さんの話をゆっくり傾聴する時間もとれます。
職場が違うだけで、こうも違うのか、と思いました。
前残業や残業が減り、家事や育児との両立もこれなら何とかやっていけると思いました。
そして、辞めることなく、回復期病棟で働き続けることが出来ています。
働く環境を変える、ということは本当に大切。
看護師にはいくらでも変わりはいるけれど、夫にとっての妻は私だけ。
我が子にとっての母親は私だけ。
まず大切にすべきは家族です。
「家族みんなが幸せに暮らせないと、働いている意味がない」
だからこそ、自分のライフワークバランスにあった職場を見つけることが大切。
今考えたら、あんなに限界まで我慢せずにもっと早く職場を変えるべきだったな、と思います。
無理する必要なんてありません。
あなたの人生は一度きりなんですから。
あなたにとってかけがえのないことは何か、何をいちばん大切にしたいか、どうやったら幸せになれるか・・・
急性期なんて今すぐ辞めて、あなたにいちばん合った職場を探しましょう。
看護師の資格さえあれば、いつだって、どこだって働くことができます。
まずは気楽に職場探しをしてみましょう。
おすすめなのは電話がかかってこない「ジョブメドレー」です。
ジョブメドレーは他の転職サイトとは違い、自分で検索するサーチ型なので、電話がかかってくることはありません。
とりあえず登録だけしておいて、すき間時間に気楽に調べてみると良いですよ。
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あなたの心と体が壊れてしまう前に、その状況から抜け出してしまいましょう。
まとめ
それでは本記事まとめです。
【急性期の看護師が辛い理由】
私が急性期を体験して感じた急性期の辛い理由は以下の7つです。
- 1.業務量の多さがやばすぎる。
- 2.重症患者が多く神経がすり減る。
- 3.医師との連携がストレス。
- 4.残業が多い。
- 5.休憩が思うようにとれない。
- 6.患者さんとじっくり関われない。
- 7.家庭との両立ができない。
【急性期を切り抜ける方法】
私が急性期を切り抜けた方法は以下の3つです。
- 1.家事は頑張りすぎない。割り切る。
- 2.うまく気分転換をしてストレスを発散させる。
- 3.職場を変える。
一番効果的なのは、何といっても働く場所を変えてしまうこと。
人生は一度きりだから、後悔のないように。
あなたが少しでも幸せに働ける場所に出会うことを祈っています。