看護学生生活

看護実習の初日のコミュニケーションの方法【臨床指導者が解説】

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看護学生B子さん
看護学生B子さん
初日はどうやって患者さんとコミュニケーションをとれば良いですか?
緊張しすぎてどうやって話しかければ良いかわかりません。

もふにゃん
もふにゃん

実習指導を担当しているもふにゃんです。
初日のコミュニケーションの方法についてお伝えします。

<本記事を読むのはこんな人>

看護実習の初日のコミュニケーションに悩んでいる人

<本記事を読むメリット>

看護実習の初日のコミュニケーションの方法がわかる

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看護実習は本当に緊張しますよね。
特に、患者さんとの初めてのコミュニケーションの場面は、とても緊張すると思います。

どうやって話しかけてよいか分からない・・・
そんなあなたのために、実習初日のコミュニケーションの方法についてまとめて行きます。

1.第一印象を大切にする

実習初日に、受け持ち患者さんに自己紹介の挨拶をしますよね?

患者さんに初めて会ったその瞬間から勝負は始まっています。

患者さんとの良好な関係性を築くために、まず大切なことは、良い第一印象を持ってもらうことです。

第一印象は、出会って数秒で決まると言われています。

メラビアンの法則によれば、視覚と聴覚の情報から約9割の印象が決まってしまうそうです。

メラビアンの法則
・視覚からの情報  55%
・聴覚からの情報  38%
・言語情報  7%

あなたの外見が第一印象を決定づけます。

清潔感のある学生らしい身だしなみ、そしてなんといっても明るい笑顔を心がけて下さい。

外見の次は耳から聞こえる情報が大切。

言葉のトーンや抑揚など、はきはきと、さわやかに、丁寧な言葉づかいで話すようにしましょう。

<第一印象を良くするためのポイント>

・清潔感のある身だしなみで
・明るい笑顔で
・はきはきとさわやかに
・丁寧な言葉づかいで

2.看護実習初日の患者さんへの初めての挨拶の方法・例文

患者さんに初めて出会う場面での挨拶は緊張しますよね。

はきはきと、さわやかに、丁寧な言葉づかいで話しかけましょう。

笑顔はぜったい忘れずに!!

初日の挨拶の例文:

学生:
おはようございます。
〇〇看護専門学校から参りました学生の山田太郎です。
今日から3週間、鈴木さまを受け持たせて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。

患者:はい、よろしくね。

学生:
はい、よろしくお願いいたします。
それではまた、後ほど伺わせて頂きます。
失礼いたしました。

3.初日の患者さんとのコミュニケーションの方法・例文

初日の最初の話しかけ方の例文

初日は特に緊張でがちがちになってしまいますよね。

頭の中が真っ白になってしまう・・・

そんなあなたの気持ち、良く分かります。

私もいつもとても緊張していましたから。

患者さんの元へ行き、まず初めになんて声をかけたら良いのか戸惑いますよね?

本当の本当のいちばん最初の第一声は、その日の体の調子について聞いてみるのがいちばん会話を始めやすいです。

<【例文】初日の最初の話しかけ方>
※既に自己紹介の挨拶は終わっている場合を想定

学生:
失礼いたします。
さきほどご挨拶させて頂いた学生の田中です。
鈴木様と少しお話をさせていただきたいのですが、今お時間よろしいでしょうか?

患者:
うん、いいよ

学生:
ありがとうございます。
失礼いたします。
(と言って、患者のベッドサイドにしゃがむ。患者と目線の高さを合わせる。)
(もしも椅子が置いてあったら、お借りして座って良いか確認し、椅子に座っても良い。)

学生:
今日は良い天気ですね。

患者:
ホントだね。

学生:
私は天気が良いと気持ちがいいので、よく犬と一緒に散歩をしています。
鈴木様は入院前、天気の良い日にはどんなことをされていましたか?

患者:
犬飼ってるの?うちにも犬がいるよ。
犬の散歩が毎日の日課だったよ。

学生:
鈴木様も犬を飼ってらっしゃるんですね。
うちの犬は柴犬なんですが、鈴木様のおうちの犬の種類はなんですか?

患者:
うちはパグだよ。
愛嬌があってかわいんだよ。

学生:
パグなんですね。
かわいいでしょうね。
ワンちゃんはなんていうお名前ですか?

・・・つづく・・・

※こんな感じで、何気ない天気やペットの話などから始めてみると、意外と会話が広がっていきますよ。

何気ない会話の鉄板ネタ

緊張のあまり、いざ患者さんのところに行くと、何から話しかけて良いのかわからなくなってしまう学生さんをよく見かけます。

緊張してしまうあなたは、あらかじめ鉄板ネタを頭に入れておくと気持ちが楽になりますよ。

以下に、話の鉄板ネタをいくつか挙げておくので参考にしてみて下さいね。

かならず、どれかは使えるはずですよ。

天気の話・季節の話

窓の外を眺めながら、今日の天気について話してみる。
天気の良い日には何をして過ごしていたか聞いてみる。趣味の話につなげてみる。
季節の話をしてみる。今朝は特に冷え込んでいて外はとても寒かったです、とか、山が色づいてきました、とか。
どの季節が一番好きか聞いてみる。

テレビの話

・テレビがついていたら

そのテレビの話題、テレビに映っている芸能人の話など
普段どんなテレビを見ることが多いか?
何か好きな番組はあるか?

・ニュースが流れていたら

そのニュースについての話題にふれてみる
気になる時事ネタがあるか聞いてみる

雑誌から話を広げる

患者さんのところに雑誌が置いてあったら、そこから連想して話を広げてみる。

雑誌の表紙から連想できる話題
ペット、旅行、料理、ファッション、買い物・・・

たとえば旅行の情報が載っていたら、普段は旅行に出かけるか、どんなところに行ったことがあるか、など。

料理の情報なら、好きな料理はなにか、入院前は家ではだれが料理を作っていたか、など。

猫が載っていたら、猫派か・犬派か?、ペットはなにか飼っているか、今まで飼っていたことがあるか、など。

リハビリの話

今日のリハビリはこれからですか?・・・から話しかけて。
リハビリは疲れるか
リハビリは楽しいか
入院前と比べて体の動きはどうか
リハビリ時に痛みがあったりするか、息が切れるか
リハビリに対する思いなど。

出身地の話

〇〇様は珍しい名字ですが、この辺のご出身ですか?と聞いてみる。
嫁いでこっちに来た、などの話が出たら、家族の話につなげてみる。
県の名前が出たら、その県の名産物や観光地について聞いてみると、食べ物の話題や旅行の話などにつながる。

趣味の話

私は今、バレーボールを趣味で時々やっているのですが、鈴木様は何か趣味はありますか?と聞いてみる。
入院前までやっていたことだけでなく、若い時に好きだったこと、よくやっていたこと、なども聞いてみる。

とりあえず、以上の鉄板ネタのうち、どれかが使えるはずです。

初めての会話はとても不安だし緊張すると思いますが、あまり気負わずになんでも良いから話しかけてみましょう。
何気ない会話がきっかけにして、その後は連想ゲームのように話をつなげていけば、話題に困らずに、会話がはずみますよ。

4.話が弾んできたら、アセスメントにつながる情報収集をしていく。

患者さんとの会話が弾んだけれど、世間話をしただけで、アセスメントに必要な情報が何も聞き出せなかった・・・
そんな学生さんの姿をよく見かけます。

会話が弾んできたら、アセスメントに必要な情報をさりげなく聞き出すようにします。

会話の中から効率的に情報収集をするためには、どんな質問をすれば良いか、事前に考えておくことが大切
です。

コミュニケーションの場面だけでなく、1日を通して日常生活援助をする中で、さりげなく質問できるチャンスは沢山あります。

あらかじめ、学校で指定されている看護理論に沿って、項目ごとに収集すべきことをリストにしておくと、効率的にS情報が収集できますよ。

慣れるまではなかなか難しさを感じてしまうと思いますが、実習を重ねていくうちに徐々に上手くなって行きますよ。

コミュニケーションをとることがもともと苦手な学生さんは沢山います。
本当に不安でいっぱいになるし、話しかけることも気が重いですよね。
私も得意なほうではなかったので、あなたの気持ち、とても良くわかります。

でも、自分はできない、苦手だ、と思い込んでしまうと、ますます表情も硬くなり、さらに緊張してしまって、悪循環になってしまいます。

最初は上手くできなくて当然です。
あまり気負わずに、徐々に慣れて行ってくださいね。

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5.まとめ

さいごにまとめです。

看護実習の初日のコミュニケーションの方法

1. 第一印象を大切にすること。
・見た目だけで9割の印象が決まってしまう。
・清潔感のある学生らしい身だしなみ、明るい笑顔を心がけること。
・言葉のトーンや抑揚など、はきはきと、さわやかに、丁寧な言葉づかいで話すこと。

2. 看護実習初日の患者さんへの挨拶の方法
はきはきと、さわやかに、丁寧な言葉づかいで挨拶をする。

3.初日の患者さんとのコミュニケーションの方法
・何気ない会話から話を広げていく。
・困った時には鉄板ネタのどれかをきっかけに、話しかけてみる。

4.話が弾んできたら、アセスメントにつながる情報収集をしていく
・どんな質問をすれば良いのか事前に考えておく。
・看護理論の項目ごとに収集することをリスト化しておくと、効率的に情報収集ができる。

以上、患者さんとの初日のコミュニケーションの取り方の方法についてまとめてみました。

本記事が実習の参考になれば幸いです。
患者さんとのコミュニケーションをうまくとりながら、充実した実習になることを願っています。

実習で困ったことなどがあれば、TwitterのDM、もしくは、こちらのサイトからメールにてお気軽に質問頂ければと思います。
わかる範囲でお答えさせて頂きます。

あなたのがんばりを応援しています!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。