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それぞれの仕事のメリットやデメリットが知りたいです。
そんな私だからこそ分かるメリット・デメリットをまとめます。
人の役に立てる仕事がしたい。
子どもが好きだから幼稚園で働こうかな。
病気の人のお世話をする看護師もやりがいがありそう。
具体的なイメージがわかず、どっちが良いか迷ってしまう・・・
そんなあなたの気持ち、とてもよくわかります。
実は私も全く同じように悩んだ経験があります。
高校生の時、将来の道を選択しなくてはならない時期に、保育の道に進むか、看護の道に進むかで、とても悩んだのです。
私ははじめ保育の道を選択。
そして幼稚園教諭として5年間働きました。
結婚してから、もう片方の夢をあきらめきれず看護の道へと転換。
現在は看護師として働いています。
なかなか決断できないことの理由のひとつに、職業に対して漠然としたイメージしか持てないこともあるのではないでしょうか?
ここでは、幼稚園教諭と看護師、それぞれの職業について、両方の仕事を経験したことがある私だからこそ分かるやりがいやメリット・デメリットについてまとめます。
すべて私が実際に仕事をしてみて、思ったことや感じたことをまとめて行きます。
<本記事を読むメリット>
- 幼稚園教諭のやりがい・メリットとデメリットがわかる
- 看護師のやりがい・メリットとデメリットがわかる
- 両方の仕事を経験したからこそ分かる貴重な情報!!
幼稚園教諭のやりがい・メリット
大きな感動が何度もある
これは幼稚園教諭のやりがいのNO.1と言ってもよいところだと思います。
最初は何もできない子どもたちでも、こちらからの声かけやかかわり、子どもたちの頑張りで、日々少しずつ成長していきます。
子どもたちの成長を感じられるたびに感動が得られ、とてもやりがいを感じられる仕事です。
例えば運動会でのダンスの発表ひとつにしても、何ともいえない感動があります。
ダンスを教え始めた時は全くできなかったのに、毎日一緒に練習を積み重ね、徐々に上手くなっていく子どもたち。
本番の運動会、自分のクラスのダンスの発表の順番になった時には、担任の私が緊張しすぎてドキドキがとまりません。
「うまくできるかな・・・」そんな先生の不安をよそに、本番が始まると堂々と凛々しく踊っている子どもたち・・・
「なんてたくましいんだろう」「なんて素晴らしいんだろう」「今まで本当によく頑張ったね」「本当にえらかったね」・・・
色々な思いが一気にあふれ出し、担任の私は胸がいっぱいになるのです。
気づいたら子どもたちの姿が見えなくなってしまうくらい、私の目から大粒の涙があふれ出ている・・・
こんな感動を子どもたちからもらえるのです。
「幼稚園の先生をしていて本当に良かった」と心から思える瞬間です。
こんなふうに、子どもたちから何度となく感動をもらえることが、本当に、とても、幼稚園教諭の素晴らしいやりがいのひとつです。
いつも新鮮。子どもと共に成長できる。
子どもは一人として同じ子はいません。
同じように声掛けをして、同じようにかかわっているつもりでも、子どもたちには個性があり、反応もそれぞれ違います。
子どもたちと一緒に過ごしていると、子どもならではの柔軟な発想に感心させたれたり、思いもよらなかった出来事に驚いたり、毎日ドキドキ、ワクワクがつきません。
時にはヒヤッとすることもありますが、子どもたちが相手だからこそ、新たな発見をしたり、心が揺さぶられることばかりで、常に新鮮な気持ちでいられる素敵な仕事だと思います。
そして、そんな子どもたちの成長をそばで見守りながら、子どもたちの姿から学ぶことも多く、自分自身も子どもたちと一緒に成長しているなあと実感できる仕事です。
自分自身が人としても大きく成長していけるところも、幼稚園教諭の魅力のひとつです。
必要とされている充実感がある
幼い子どもにとって、幼稚園の先生の存在は大きいです。
特にクラスの担任の先生の存在は絶大。親元を初めて離れて外の世界に出てきて、不安な気持ちでいっぱいの子どもたちにとって、心の拠り所は幼稚園の先生。
自分も幼稚園の先生として子どもたちに接しているうちに、心の底から子どもたちのことが愛おしくなります。
そして、子どもたちと幼稚園の先生の間には固い絆でつながれた信頼関係が結ばれます。
年少クラスを担任した時のこと、4月の入園当初、初めて親元から離れたAちゃんは幼稚園にいる間ずっと「おかあさ~ん」と言いながら泣き続ける日々でした。
Aちゃんは、幼稚園バスから降りてくると真っ先に私のところに泣きながら駆け寄って来ます。
そして、私の手をぎゅ~っと握りしめ、どこへ行くにもずっとその手を離さずに泣き続けるのでした。
私が手を離さなければならない用事をする時には、代わりに私のエプロンの裾をずっと握りしめます。
トイレに行く時だけはドア越しに離れましたが・・・。
Aちゃんは他の先生ではどうにもならず、担任の私と一緒でないと幼稚園での時間を過ごすことができませんでした。
そんなAちゃんも、入園して1か月後くらいには幼稚園生活に慣れてきて、だんだん笑顔を見せてくれるようになりました。
半年後くらいには「Aは幼稚園が楽しくて仕方ないって言ってるんです。本当に○○先生のおかげです。」「家ではいつも○○先生のまねをしてるんですよ。先生のこと大好きみたいです。」とAちゃんのお母さんから、嬉しいお言葉をいただきました。
こんなふうに、「○○せんせいだいすき」「○○せんせいじゃなきゃやだ」と、私の存在を認めてくれる、私を必要としてくれている・・・
私の代わりは他にはいないという感覚、まさに「自分の存在価値」を感じさせてくれる、素晴らしい仕事です。
子どもたちから信頼され、必要とされているという充実感が得られるのは、幼稚園教諭の仕事の大きな魅力のひとつだと断言できます。
記憶に残る存在になれる
あなたの人生で、今まで出会って来た人たちを思い浮かべた時、一番幼少の頃から振り返ると、誰が思い浮かびますか?
私は、幼稚園の頃のことを、断片的に覚えています。
担任をしてくれていた先生の名前や顔も、写真をみるとよみがえって来ます。
私のように、幼稚園の頃の思い出を鮮明に覚えている人は少ないのかもしれません。
しかし、幼稚園の頃のたった数年間の思い出を、大人になっても大切にしてくれている子がいるんです。
私が年長クラスの担任をした時に1年間だけ受け持ったBさんは今、小学校の先生をしています。
Bさんは、私が今は看護師として働いていることも知っていますが、毎年年賀状をくれるんです。
今年もくれました。
「先生になって、もう3年目になります。○○先生のような先生を目指して頑張っています。」というなんとも嬉しいメッセージつきの年賀状。
今は最後に担任した子どもたちは20代になったので、さすがに年賀状をくれるのはBさんだけになりましたが、他にも、中学生になるくらいまでは、毎年5.6人くらいの教え子からの年賀状が届いていました。
これは私にとって、本当に励みになることです。
幼少期のたった1年や2年、担任をしただけなのに、何年ものあいだ、私のことを覚えてくれる子がいるなんて・・・これってすごいことですよね?
「幼稚園の先生」の存在の大きさを改めて感じます。
こんなふうに誰かの記憶に残る存在になれる仕事は、なかなかないかもしれません。
子どもたちがかわいい。癒される。
子どもたちはとても個性的でみんな違うけれど、それぞれの良さがあって、とてもかわいいです。
特に担任をしていると、自分のクラスの子どもたちのことがとても愛おしく、かわいくてたまりません。
時々嫌なことがあったりしても、かわいい子どもたちの笑顔に癒され元気になります。
変化が楽しい。色々な能力が磨かれる。
幼稚園では色々な行事があります。
幼稚園教諭は子どもたちの活動に合わせ、色々な役割を担う必要があります。
バス遠足では車内ではバスガイド役、現地に着いたら引率係。
プールでは一緒にプール遊びをしながらの監視員。お遊戯会では衣装づくり、小道具・大道具づくり、劇のシナリオづくり、舞台監督などなど。
お誕生会では司会をやったりピアノを弾いたり。消防署見学では子どもたちの代表としてはしご車に乗ったり。
節分では鬼のお面をかぶったり。
雪が降れば子どもたちと雪合戦や雪遊び。
絵本の読み聞かせをしたり、子どもの髪を結ってあげたり、歌を歌ったり、ダンスを踊ったり、ピアニカやカスタネットを教えたり。
クラスの壁には、壁面構成と言って、かわいい動物などを画用紙で作ったりしたものを壁に飾ります。
クラスの保護者に向けてのおたよりも作成します。
幼稚園教諭がこなしている業務は、他にも数えたらきりがないです。
こんな風に多岐にわたるジャンルで、色々なことをしている幼稚園教諭の仕事は、変化に富んで楽しいです。
そして、色々な能力が磨かれます。
自分の子育てに役立つ
幼稚園教諭の免許をとるために大学や短期大学で様々なことを学びます。
また、幼稚園教諭になってからも学ぶことは多いです。
色々学んだことは、そのまま自分の子育てに役立てることができます。
子どもの正常な成長過程や子どもの心理面のとらえ方、叱り方のコツ、子どもにとっての良い絵本や教材の選び方、絵本の読み聞かせのコツなど、色々な知識と技術が身についているので、子育てに役立てられます。
一緒に工作をしたり、何気ない遊びの工夫をしたり。
ピアノを弾きながら子どもと一緒に歌ってみたり。
クリスマスや子どもの誕生日に飾りを画用紙で作って壁を飾るはお手の物。
こんな風に幼稚園教諭をしているうちに自然に身についている知識や技術がたくさんあるので、子育てにフル活用できます。
幼稚園教諭のデメリット
次に、デメリットについてまとめて行きます。
子どもの命を預かる責任が重い
子どもたちが幼稚園にいる間は、大切な命を預かっている状態です。
何があっても、必ず子どもたちを守らなければならないという、大きな責任があります。
判断力がまだ未熟な子どもたちは、大人が想像もしていなかったことを突然やってみたり、衝動的に行動してみたりと、とても元気で活動的なので、気を抜くことができません。
子どもたちが登園している間は、常に目を光らせて観察し、子どもたちが安全に生活できるよう見守る必要があります。
子どもたちが遊んでいて転んですり傷を作ってしまうのはよくあることですが、その都度、保護者へ報告するなどの配慮も必要です。
すり傷くらい、と思っても、なぜ連絡をしないのか、とクレームを入れる保護者もいたりするので、何かあったら出来るだけこまめに連絡するような配慮が必要になります。
子どもたちの体調を常に気にかけ、様子がおかしいと思ったら途中でお迎えの依頼の電話を入れたり、高いところから落ちたり大けがをした時には、保護者に連絡を入れつつ直接病院に連れて行くこともあったり、常に気が抜けません。
「大切な子どもの命を預かっている」という責任の重大さにやりがいを感じられる反面、あまりの重圧にプレッシャーやストレスを感じてしまうところがデメリットだとも言えます。
常にプレッシャーを感じる
幼稚園教諭は子どもたちから「先生」と呼ばれる存在です。
常に子どもたちのお手本となるような行動をしなければなりません。
例えば、仕事帰りや休日など、近所に少し出かけた時に、どこかで保護者の誰かに行動を見られているかもしれません。
プライベートでも常に「どこかで誰かに見られているかもしれない」という意識を忘れずに行動する必要があり、プレッシャーを感じることがあります。
露出の多い派手なファッションはやめておこう、デートをするなら絶対に子どもたちや保護者に会わなそうな場所まで行こうかな、と日常生活にも制限が出てくるというデメリットがあります。
保護者との関係に疲れることがある
保護者との信頼関係を上手く築けた時には、幼稚園教諭としてのやりがいを感じます。
しかし、保護者はそれぞれ様々な考えを持っており、それぞれの家庭での教育方針は異なります。
だから、良好な関係を築くことが難しい場合があります。
子どもたちの遊びにはトラブルがつきもので、けんかになるのは日常的なこと。
その時に公平な判断をして叱るべきことはしっかりと叱るのが先生の役割です。
しかし、それぞれ保護者により考え方が違っていたり、自分の子どもの言い分だけを信じたりしてしまうこともあり、幼稚園での指導が間違っているなどのクレームを受けることもあります。
中には自分中心の考え方をする保護者もいて、自分の子どもさえ良ければよい、というようないわゆるモンスターペアレントがいたりします。
自分が担任しているクラスの保護者との関係がうまく築けなくても、最低でも1年間はその保護者とのかかわりをしなければなりません。
もしもその子に兄弟がいたら、何年間もその保護者とのかかわりを持たなくてはならない状況も考えられます。
保護者との関係性に苦しんでも途中で逃げるわけにも行かず、疲れてしまう、というところもデメリットのひとつといえます。
日焼けをする
幼稚園教諭の大敵は日焼けです。
日焼けはシミやしわの原因になると言われているので、なんとか日焼けを防ぎたい、あまり紫外線を浴びたくないところですが、仕事上そうはいきません。
子ども相手の仕事は、他の仕事に比べて外で過ごす時間が多いことも特徴のひとつです。
炎天下の中で子どもたちと外遊びをしたりするので、紫外線対策が毎日の日課です。
暑い中UVカットの長そでのシャツや羽織ものを無理して着てみたり、帽子をかぶったり、日焼け止めをたっぷりと塗ったりして、なんとか頑張ってはいたのですが、どうしても日焼けは防ぎきることが出来ませんでした。
室内で出来るような職業とは違い、紫外線の恐怖から逃れられないことが、デメリットのひとつといえます。
体力的にハード
幼い子どもを相手にする幼稚園教諭は、とにかく体力勝負です。
子どもたちがいる間は休憩をとることができません。
自分のお弁当を食べる時も子どもたちの隣で食べ、常に子どもたちの様子を観察しながら、数分で急いで食べるといった感じです。
どんなに寒い日でも、暑い日でも、子どもたちと一緒に外に出て、体を動かさなくてはなりません。
保育室の中でも常に動き回って仕事をし、子どもたちがいる間は休んでいる暇はありません。
また、保育室の大きなテーブルを出したりしまったり、椅子を並べたり片付けたり、マットや跳び箱の遊具を出したりしまったりなどなど・・・。
とにかく力仕事が多いです。
園児たちの目線の高さに合わせて声をかけたりするのが基本になるので、中腰の姿勢になることが多く、しゃがんだり立ったり大忙し。
力仕事や中腰などが原因でよく腰痛が出たりもしました。
子どもたちが幼稚園にいる間は、とにかく座って休める時間がなく、ずっと忙しく動き続けています。
想像以上に体力的にハードなのがデメリットのひとつといえます。
給料が安い
幼稚園教諭の業界の給料は、あまり良いとは言えません。
業務内容が大変なわりには給料が安いというが大きなデメリットだと思います。
私立幼稚園は給料が公立幼稚園に比べて給料が安い傾向にあります。
サービス残業が多く、時間外手当が出ないところも多いようです。
一方、公立幼稚園であれば公務員と同じ扱いなので、給料も良く、ボーナスや退職金などもしっかりもらえます。
持ち帰りの仕事が多い
翌日の保育活動の準備やクラスだよりの制作、行事に使用する衣装・小道具作りなど、家に持ち帰ってやる残務も多いのがデメリットです。
職場でやってしまうという方法もありますが、全部をこなしているとかなり遅くなってしまいます。
どうしても持ち帰らないと間に合わないので、私も良く家に持ち帰って仕事をしていました。
定年まで働ける環境でない場合がある
地域にもよるのかもしれませんが、私立幼稚園は若い先生が多く、結婚をすることでみんな寿退職をして行き、そしてまた新しい若い先生が就職する。
こういった流れが出来ているところも多いです。
また、結婚後も働ける幼稚園であっても、妊娠するなら順番にするようにとか、年長を担任している時には妊娠にないように、などの暗黙のルールがある幼稚園もあるようです。
しかし、私立であっても働きやすいところも沢山あります。
私が働いていた私立幼稚園では、理事長先生がとても理解のある人で、産休や育休をしっかりと保障してくれており、長く働くことを推奨してくれる幼稚園でした。
私の場合は、結婚する相手が遠距離であり、通勤するのは不可能という理由があって退職させて頂きました。
私立幼稚園でも、定年までしっかりと働けるところも沢山あるので、見極めが大切だと思います。施設見学に行って、先生たちの年齢層をチェックすると良いです。
担任をしている先生たちがみんな若い独身の20代の先生たちで、40代50代くらいの先生が1人か2人しかいないような幼稚園は、要注意かもしれません。
先生たちの年齢層が全体的に高めだったら、離職率が低い幼稚園である可能性が高いです。
一方、公立幼稚園なら公務員なので、いったん正職員で雇用されれば、自分がやめない限りは定年まで働けます。
公務員なので給料も私立に比べて高く安定しており、待遇がよく働きやすいからこそ離職率が低く、やめる人が定年退職以外はほとんどいないので、正規雇用の枠が限られています。
自治体によっては採用がない年もあることはめずらしくなく、採用が出ても数名のみで、その枠をねらって多くの人が採用試験に臨むので、競争率が高いです。
また、自治体によっては、正規職員の採用試験が受けられる条件として、年齢制限があるところもあります。
ちなみに、私が現在住んでいる自治体では、24歳までしか採用試験を受けることができません。
それ以外は、パートの採用が時々出ていたりして、その場合には年齢制限はありません。
しかし、パートで採用された場合には、公立の場合には期間限定になっています。公立関係は、雇用の機会を平等にしなければならないという理由があり、半年間しか契約できない、延長できても1年間まで、などのルールがあったりします。
安定した収入で、定年までずっと働くことを考えるなら、年齢制限にかからないうちは公立幼稚園の採用試験を受け続けるのが良いかもしれません。
公立幼稚園の採用試験を受けるのであれば、学生のうちから、試験対策の勉強をしておく必要があるので、将来を見通して頑張ると良いです。
私はいざ、採用試験のシーズンになって、公立幼稚園対策をしていなかったので、初めから断念し、私立幼稚園の採用試験を受けました。
あとになり、学生の時にしっかり勉強しておけばよかったと私は後悔したので、公立をねらうのなら、早めの対策が大切です。
職員間の人間関係に疲れることがある
幼稚園教諭は女性が多い職場です。
女性特有の人間関係のいざこざがあったりすることがあります。
幼稚園によっては、先生の中で派閥が出来ていて、関係性がぎくしゃくしているところもあるようです。
私が働いていた幼稚園は、人間関係に恵まれていて、とても働きやすい職場でした。
施設見学をしてもなかなかそこまでは見抜けず、その職場に入ってからでないと人間関係の良し悪しは分からないところだったりするので、運にもよるのかもしれません。
離職率が高く、常に求人募集をしているような幼稚園は注意したほうが良さそうです。
看護師のやりがい・メリット
次に、看護師のやりがいやメリットについてまとめて行きます。
患者さんに感謝される
看護師をしていると、患者さんから「ありがとう」と感謝の言葉をもらえることが沢山あります。
そのたびに、患者さんの役に立っているという実感が得られ、看護師をやっていてよかったな、と感じられます。
患者さんの回復の過程に寄り添える
最初はベッド上で寝たきりで過ごされていた患者さんが、こちらの働きかけと本人の努力で、徐々にベッドから降りられるようになり、歩行器で移動できるまでになっている姿を見た時に、とても嬉しくなります。
患者さんが徐々に回復していく過程をそばで見守り、一緒に喜び合うことが出来るのは、看護師のやりがいのひとつと言えます。
最初は病状が不安定でいつ急変するか分からなかった患者さんが、元気になり、笑顔で退院していく姿を見送る瞬間は、「本当によかった」と喜びを感じます。
信頼関係が結ばれる喜びが得られる
看護師は人数も多く、シフトでかわるがわる勤務しているため、患者さんたちから名前をおぼえてもらえないことが多いです。
でも、「○○さんがいてくれて本当に良かった」「○○さんがいてくれると本当に安心」「今日は○○さんが担当か、良かった」などと、名前を呼んでもらいながらこんな言葉を患者さんから頂けると、自分の存在が認められている気がしてとてもうれしくなります。
自分が患者さんのために一生懸命やってきたことが伝わっているんだな、と気づける瞬間でもあり、患者さんとの信頼関係が結ばれたことを実感でき、とても嬉しくなります。
責任重大な仕事内容であること
看護師の仕事は、患者さんの命と隣り合わせの責任重大な仕事です。
一歩間違えたら患者さんの命にかかわるような重要な薬を医師の指示のもとに投与したり、医師が行う処置の手伝いをしたり、ひとつひとつがとても重みのある業務です。
人の命にかかわるような、こんなにも責任重大な仕事は少ないのではないでしょうか。
責任が重いからこそ、やりがいにもつながる。
プロ意識を持って働ける、素晴らしい仕事だと思います。
給料が高い
看護師の仕事は不規則で、夜勤をしたり、休日出勤をしたり、残業も多かったりするので、その分の手当ても含めると、給料が高くなります。
小さなクリニックなど、日中の仕事のみで残業や夜勤がないようなところだと、そんなに給料が良いとは言えませんが、全体的にみると、給料が高い職業だと思います。
しかし、一般的な平均から比べると高くても、看護師のハードすぎる業務内容から見れば、給料が高いと感じるよりはむしろ、給料が安いと感じている看護師のほうが多いのも事実です。
日焼けをしない
屋内での仕事なので、紫外線から肌が守れます。
以前幼稚園で働いていた私は、毎日が紫外線との戦いだったので、日焼けを気にせずに働けるところは、とてもおおきなメリットだと感じています。
就職先が豊富
看護師は全国的に人手不足なので、どこにいっても就職に困ることがほとんどありません。
例えば引っ越しなどで、暮らす地域ががらっと変わってしまっても、看護の知識や技術はどこででも活かすことが出来ます。
また、働く場所がたくさんあるので、転職もしやすいのがメリットのひとつといえます。
プライベートでも知識や技術が役立つ
看護師をしながら習得した知識や技術は、仕事以外の場面でも役立ちます。
例えば、家族や身近な人の体調が急に悪くなった時、どのような病気の可能性があるかを考えることができ、適切な対応をすることが出来ます。
出ている症状から、すぐに病院に行った方が良いとアドバイスできることもあります。
自分の知識が身近な人の役に立った時には、看護師をやっていて良かったな、実感することがあります。
子育てをしていても、看護師としての知識や技術が役立っているな、と感じることが沢山あります。
何歳になっても働ける
看護師は全国的に人手不足なので、募集しているところが沢山あります。
年齢制限がないところも多いので、例えば長く働いていた病院を定年退職したあとでも、働こうと思えば仕事が沢山あります。
私の母は70台ですが、なんと今でも現役看護師としてパートで働いています。
資格を持っていれば何歳になっても働けるということは、老後の金銭面の不安も小さくなるので、メリットだと思います。
看護師のデメリット
次に看護師のデメリットについてまとめていきます。
危険にさらされる
いつの時代にも、何らかの感染症が流行し、医療従事者たちは危険にさらされながら仕事をしています。
今でいえばコロナ感染症が流行しており、それに対応せざるを得ない看護師は、常に感染のリスクととなり合わせです。
HIVやC型肝炎などをはじめとする感染症を持った患者さんも多く、採血をするときに間違えて針刺し事故を起こしてしまったとしたら、自分がその病気に感染してしまうという危険もあります。
また、精神的な病気があり、急に暴力をふるおうとする患者さんもたまにいて、殴られるかもしれないという恐怖を感じることもあります。
危険な仕事であることは、看護師としての大きなデメリットだと言えます。
仕事の責任が重すぎる
これは、やりがいにもつながるところではあるのですが、この責任の重さがとても負担に感じてしまうことが沢山あります。
患者さんの命と隣り合わせの仕事なので、重大なミスをおかすわけには行きません。
いつも気が抜けず、忙しい業務の中で、常に気を張りつめながら働くことに、心身ともに疲れてしまうことがあります。
そんな時には、うまくプライベートで気分転換をして乗り切っていますが、もっと気持ちが楽に、楽しくできる仕事がしたい、とふと考えてしまうこともあります。
苦しんでいる患者さんを見るのが辛い
元気になって退院していく患者さんばかりではなく、回復の見込みはなくお亡くなりになっていく患者さんも沢山います。
人間の最後には必ず「死」というものが待っているので、これは仕方のないことです。
しかし、患者さんが苦しんでいる姿をみるのは、そばにいる看護師にとって大変辛いことです。
苦痛が何とか緩和できるよう、痛みや苦しさを和らげる薬剤を医師の指示のもとで使用したり、背中や足をマッサージをしてあげたり、辛い気持ちを傾聴したりと、患者さんのために何か少しでも出来ることはないか、と考えながら、ケアをしています。
しかし、医療者がどんなに頑張っても救えない命は沢山あって、どうにもできない、どうにもしてあげられない辛さを感じます。
人が亡くなっていく過程に直面せざるを得ない看護師という仕事は、色々な意味でとても重たい仕事です。
業務量がとにかく多い、ハード
看護師の業務は、とにかくハードです。人手不足であることも、大変さを加速させています。
点滴、検温、検査、処置など、時間内にこなさなくてはならない仕事量が多すぎて、1分1秒も無駄にできず、常に時間に追われながら、日々の業務をこなしています。
次々とやってくる入院患者さんの対応、急変した患者さんの対応など、予期せぬこともたくさんあり、常に優先順位を考えながら臨機応変に対応していく能力が求められます。
一歩間違えると命をおびやかすような薬も扱ったりするので、常に気が抜けません。
ただ、これは働く場所にもよるので、こういうのが苦手な人は、急性期病院ではなく、時間の流れがゆるやかな場所で働くという選択も出来ます。
慢性的にいつも疲れている
看護師の勤務は不規則です。
夜勤は本来体を休めなくてはならない時間に働くので、体が受けるダメージが大きく、とても疲労を感じます。
仕事内容もとてもハードです。
家庭を持っている場合だと、家では家事や育児をしなくてはならないので、不規則な勤務で疲れる上に、家のこととの両立で常に疲れがとれずに、慢性的に疲労を感じている状態となります。
休日や夜間の勤務があり不規則。
病院や介護施設など、24時間で対応しなければならない職場では、休日の出勤や夜勤をしなくてはなりません。
交代で夜勤や日勤、早番、遅番などのシフトが組まれ、それに沿って勤務をしていくので、生活リズムも乱れます。
子どもたちや夫との休日が合わなかったりすることも多く、生活リズムのずれが生じます。
これが、看護師という仕事の大きなデメリットだと感じています。
しかし、休日勤務や夜勤がない仕事もあるので、不規則さがどうしても自分と合わない場合には、職場をうまく選べば解決できる問題でもあります。
災害時にプライベートより仕事を優先せざるを得ないことがある
地震や大雪などの災害時、目の前にいる患者さんの命を助けることは看護師の使命です。
看護師にももちろんそれぞれ大切な家族がいますが、災害時には家庭よりも仕事を優先せざるを得ない状況となることがあります。
病院では入院患者さんの看護を24時間しています。
勤務中に災害がおこっても、目の前の患者さんを残して仕事を放りだすことが出来ない、そういう重圧のある仕事です。
実際に私にもそのような経験があります。
夜勤の夜に大雪が降り続け、翌朝には車が身動きできない状況に。
私の地域では100年ぶりという記録的大雪でした。
自宅には、3人の子どもたちと主人の4人。
当時、末っ子はまだ2歳でした。
私が帰らないと、家庭は回りません。
でも私は病院で働き続けました。
結局自宅に帰れたのは、病院に3泊して4日目の朝でした。
その時に痛感しました。
看護師をしているということは、こういうことなのだ、家庭よりも仕事を優先せざるを得ない、そういう仕事なのだと。
何よりも大切な家族を犠牲にして、私は何のために働いているのだろう、と辛くなりました。
看護師をしている以上それが当たり前、という人もいると思います。
でも、いざという時に何よりも大切な家族を守れない、という辛さは想像以上のもので、本当の辛さは経験者にしか分からないかもしれません。
私はあの時の辛かった体験を今でも忘れることが出来ません。
幼稚園教諭と看護師のやりがいやメリット・デメリットまとめ
それでは、それぞれの仕事のやりがいやメリット、そしてデメリットについてのまとめです。
- 子どもたちから大きな感動を何度ももらえる。
- 心が揺さぶられ、いつも新鮮な気持ちでいられる。子どもたちと共に成長できる。
- 子どもたちから信頼されている、必要とされているという充実感が得られる
- 「幼稚園の先生」は子どもたちの人生の1ページに刻まれる。記憶に残る存在になれる。
- とにかく子どもたちがかわいい。癒される。
- 様々なジャンルのことをするので楽しい。色々な能力が磨かれる。
- 自分の子育てに役立つ。
- 子どもの命を預かるという大きな責任がある
- 常に見られているというプレッシャーがある
- 保護者との関係に疲れることがある。モンスターペアレントの対応に困る。
- 日焼けをする
- 体力的にハード
- 給料が安い
- 持ち帰りの仕事が多い
- 幼稚園によっては、定年まで働ける環境でない場合がある。
- 職員間の人間関係に疲れることがある。
- 患者さんに感謝される
- 患者さんが回復していく過程に寄り添うことが出来る
- 患者さんとの信頼関係が結ばれる喜びが得られる
- 責任重大な仕事内容であること
- 給料が高い
- 日焼けをしない
- 就職先が豊富
- 日常生活に知識や技術が役立つ
- 何歳になっても働ける
- 危険にさらされる
- 仕事の責任が重すぎる。
- 苦しんでいる患者さんを見るのが辛い
- 業務量がとにかく多い、ハード。
- 慢性的にいつも疲れる。
- 休日や夜間の勤務がある。勤務が不規則。
- 災害時にプライベートより仕事を優先せざるを得ないことがある
以上、幼稚園教諭・看護師、どちらも実際に働いて自分で感じたことをまとめてみました。
すべて体験にもとづいたまとめ記事なので、参考になるかと思います。
また、別記事「幼稚園教諭と看護師 なるならどっち? 両方の経験者の比較まとめ」では、幼稚園教諭・看護師両方の経験者にしかできない、やりがい、大変さ、給料といった様々な面での比較をしました。
どちらの仕事にしようか悩んでいるあなたに必ず役立つ情報です。
ぜひのぞいてみて下さいね。
どちらの職業を選択するにしても、まずは学校選びから。
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幼稚園教諭
看護師
どちらもとても素晴らしい仕事です。
あなたに合った仕事がみつかりますように。
あなたが選んだ夢を応援しています。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。