実習には何を持って行けば良いですか?
指導者からのアドバイスもお伝えしますよ!
目次
看護実習に持っていくものは?
いよいよ看護実習・・・
何を準備して持っていけばよいのか、心配になりますよね。
私は、臨床指導者として、看護学生さんの指導を担当している、現役看護師です。
ここでは、臨床指導者としてのアドバイスも入れながら、実習に持っていくべきものについてまとめて行きたいと思います。
本記事を読むメリット
看護実習に持っていくものがわかる。
臨床指導者からのアドバイスあり!
まず初めに:コロナ感染対策のための持ち物について
これについては、学校から細かく指定されているはずです。
マスク、手指消毒剤、手袋、ゴーグル、フェイスガードなど。
学校及び実習施設から指定された物をしっかり準備して実習に臨むようにして下さい。
1.実習要項(実習の目的・到達目標・評価表)
実習要項を持参し、実習中、いつでも実習の目的や到達目標が確認出来るようにします。
病棟実習の初日では、グループの代表者が今回の実習の目的・目標について発表します。
今回の実習の目的は何だっけ?到達目標は?
これらがどの程度達成できたかを、学校の先生や臨床指導者は評価するわけです。
学校の先生や私たち指導者は、学生さんを評価する際、学校で指定された評価表の項目に沿って評価しています。
このため、良い成績をとるためには、評価表に記載されている項目をひとつずつクリアすれば良いことになります。
これは、当たり前のこのなのですが、実習に夢中になっていると、このことを忘れがちです。
実習の目的・目標、評価項目を常に意識して行動することで、成績がぐんと伸びるはずです。
私は、看護学生時代、実習の評価はいつもA評価だったのですが、上記の方法を取り入れていましたよ。
実習要項をそのまま持ち歩くのは大変なので、その実習のところをコピーして、ファイリングしておくと良いと思います。
または、小さくコピーして、メモ帳に貼っても良いです。
工夫してみて下さいね。
2.実習記録
実習記録を忘れてしまったら、実習が始まりません!
忘れることもないとは思いますが、他のことに気をとられてしまい、うっかりしないように注意しましょう。
記録物には患者さんの個人情報が含まれますので、絶対に落としたりしないように注意しましょう。
公共交通機関を利用する学生さんは、バスや電車の中で、予習や復習をしたくなると思いますが、公共の場で実習記録を開くのはNGです。
患者さんの実名などはまさか記載していないと思いますが、患者さんの個人情報が含まれているので、他の人から見られてしまいそうな危険のある場所では、実習記録は絶対に開かないようにしましょう。
3.調べものに使用する物
実習中、指導者から・・・
「これに対する根拠は何ですか?分からなかったら調べて、ケアを実施する前に報告して下さい」
「意識レベルはどうやって確認しますか?調べて計画に追加してください」
などなど、色々な課題を投げかけられます(*´Д`)
それは、学生さんをいじめているわけではなく、全ては患者さんに安全で安楽なケアを提供するためです。
学生さんが立案した計画が、「この計画なら患者さんにケアしてもOK」という状態にならない限り、私たち指導者は学生さんにGOサインが出せないんです(;´・ω・)
なので、もしも教員や指導者から色々な課題が出されても、何とか調べて計画を修正できるように、調べものが出来る物を持参しておきましょう。
一人で全部持っていくのは大変なので、グループのメンバーで協力し合って、分担して持参すると良いですよ。
実際に何が役立つか、まとめて行きますね。
教科書
学校の教科書は、基礎知識の確認に役立ちます。
解剖生理学の教科書があると便利です。
たとえば報告の時、指導者から「右の肺と左の肺はどっちが誤嚥を起こしやすいですか?肺の構造はどうなってましたっけ?」など、突然質問されることがあります。
学校で学習したはずでも、緊張しているし、忘れてしまっていることも多く、その場で答えられない学生さんが多かったりします。
こんな時、解剖生理学の教科書があれば、体の構造や機能などについて調べられるので安心です。
また、肘の内側って何て呼ぶんだっけ?足のくるぶしって何だっけ?やばい、報告出来ない・・・などなど
指導者に報告したいのに、医療用語での呼び方が分からないからどうしよう・・・という場面が多々出てきます。
報告する時、記録に記載する時にすぐに調べられるので役立ちます。
また、看護技術の教科書も持参しておきましょう。
急に患者さんへの保清ケアが急遽変更になることはよくあります。
このため、その場ですぐに計画を立案したり修正したりする必要が出てくるので、看護技術の教科書を見ながら修正して行きます。
また、朝の行動計画の発表の時、指導者から、「清拭のお湯の温度は何度で準備しますか?」「このケアをする根拠は?」などの質問をされることが良くあります。
患者さんに危害があったら困るので、安全で安楽な方法で出来るように、指導者たちはそのような突っ込みを入れています。
計画を修正・追加できないと、患者さんへのケアにすすめませんので、調べながらその場で計画を修正・追加しなければなりません。
このような時、看護技術の教科書があれば、手順や根拠が載っているので、とても役立ちますよ。
その他に、看護技術の参考書もあったら持参すると良いです。教科書よりもさらに細かく分かりやすくまとめられている参考書も沢山あります。
事前学習のファイル・参考書
その実習のために、学校から出された課題をまとめた事前学習のファイルには、実習に役立つ内容が沢山まとめてあると思います。
教員はその実習に役立つはずのことを課題として出しているので、頑張った事前学習を持参して活用しましょう。
課題の他に、自分の受け持ち患者の疾患に関する資料を準備して一緒にファイリングしておきましょう。
受け持ち患者の病態や看護などについてまとめられている参考書があったら持参しておくと良いです。
報告などの時にも、病態に関連した質問をされることが沢山ありますよ。
その場で答えられなかったら、調べてその日のうちに指導者へ報告することが大切です。
また、検査データがまとまっている参考書もとても役立ちます。
午後の空き時間で記録を書く時には、患者さんのその日の様子と病態を関連付けて振り返りをしたり、その日行われた患者さんの採血の検査データがどうなのかを調べたりするのにも、これらの資料や参考書が活躍します。
看護医学電子辞書
今の時代、携帯電話があれば様々なことが調べられますが、実習病棟に携帯電話を持ち込むことはできません。
しかし、電子辞書ならOKとしている学校が多いです。
私も学生時代に、看護医学電子辞書を購入し、実習の時に持参していました。
看護医学電子辞書には、何十冊もの参考書の情報が入っているので、学生時代、とても重宝していました。
例えば、受け持ち患者さんが内服している薬の作用や副作用を調べたい時や、カルテに出てきた略語が何か分からないので調べたい時など、すぐに調べることが出来るのでとても便利でした。
代表的な疾患の病態や看護などについての情報も入っています。
看護師になってからも、新人時代には、病棟の片隅にいつも置いておき、分からないことは調べながら、毎日の大変な新人看護師生活を乗り切っていました。
お値段ははりますが、看護師になってからも間違いなく役立つ最強アイテムです。
自信をもっておすすめします!!
4.実習着、シューズ、白い靴下
実習着やシューズは清潔なものを準備しましょう。
シューズと靴下の色は白が良いです。
礼儀としても、安全対策としても、サンダルのようにつま先やかかとが空いているものはNGです。
普段学校で使用しているものを持参する場合があると思いますが、シューズの汚れが目立つ学生さんが時々います。
しっかりと洗ってから実習に臨むようにしましょうね。
5.腕時計、ナースウォッチ
脈拍や呼吸回数の観察時には、秒針つきの時計が必須です。
色は派手過ぎないものが無難です。
ごつごつしたような大きなものもじゃまになったり、患者さんに当たったりする危険があるので避けるようにして下さい。
保清ケアや体位変換、排泄介助時など、患者さんの肌に直接触れるようなケアをする時には、腕時計は外すようにします。
腕時計をしたままケアをすると、患者さんに当たってしまい、苦痛を与えてしまいます。
皮膚を傷つける危険性もあるので注意が必要です。
学校によっては腕時計が禁止されているところもあります。
学校の規則に沿ったものを選びましょう。
私が学生時代から愛用しているのは、時計のバンド部が伸びるタイプのものです。
すぐに外したり、着けたりするのがとても便利なので、普段からこのようなタイプの時計を使っています。
周りの看護師は、腕につけないタイプのナースウォッチを使用しているスタッフも多いです。
クリップなどでポケットに挟めるので落下防止になっており、着脱がしやすいとのことですよ。
色々なデザインのものがあり、おすすめです。
ひとつ持っておくと、これから先もずっと使用できそうですね。
6.バイタルサイン測定に使用する物品
血圧計、体温計、SPO2モニター、聴診器、ペンライトなどの物品は、実習施設に準備されているものを使用したり、学校のものを実習施設へ持って行ったりな ど、実習施設により異なります。
実習開始前に教員から伝達があると思います。
持参すべきものは忘れずに準備をしましょう。
聴診器やペンライトなどは、学校によっては各自購入し、持参することになっているところもあるようです。
7.メモ帳
メモ帳に記載する内容には、患者さんの情報も含まれています。
落としたら一大事ですので、絶対に紛失しないように注意しましょう。
1枚1枚バラバラに外れてしまうものではなく、普通のノート型になっている物を使用しましょう。
実習着のポケットに入るサイズの物にして持ち歩けるようにします。
患者さんの名前など、個人を特定できるような情報は書かないように注意してくださいね。
⑦
8.筆記用具
当たり前に持っていくものですが、うっかりすると忘れてしまうので気を付けましょう。
3色ボールペンはとても使いやすいです。
私も学生の時、いつも使っていました。
そして看護師になってからもずっと、3色ボールペンを愛用しています。
私の場合、絶対に忘れてはいけない重要なことは赤で、後で確認が必要なことや申し送ることなどは青で。
など、自分の中でのおおまかな法則があり、3色を使い分けています。
色によってインクの減り方が全然違うので、色ごとにボールペンの芯が入れ替えられるタイプをおすすめします。
9.お弁当・水筒など
実習施設によっては学生が食堂や売店を利用しても良いことになっているかもしれませんが、慣れないところでの食事は緊張してしまいますよね。
しかも、1時間きっかりと休憩がとれないことも多いです。
例えば12:30~13:30の1時間と休憩時間が決められていた場合、
12:40からの休憩になってしまったとしても、13:30には病棟に戻って来なければなりません。
患者さんの午後のスケジュールがあるからです。
不安をひとつでも減らすためにも、昼食は持参することをお勧めします。
また、水筒を持参して、実習中に水分補給出来るようにしましょう。
実習施設によって違うので、どこに水筒を保管しておくか、補給する時はどこで飲んだら良いかなどについては、指導者に確認するようにしましょう。
10.名札
学校によっては実習着に名前が刺繍されている場合もあるようですが、名札をつける必要がある場合には忘れないように気をつけましょう。
11.病棟に持っていく用のトートバッグ
上記のような持ち物をまとめて、病棟に持っていくためのバッグを準備すると持ち運ぶのに良いです。
派手ではないトートバッグ型のものがおすすめです。
12.その他
上記以外に、印鑑などが必要になる場合もあります。
その他、学校から準備するように言われているものや、実習要項に記載されている物など、忘れ物がないようにチェックしてくださいね。
番外編
持ち物ではないですが・・・
持ち物のチェックと一緒に、身だしなみにもチェックを入れておきましょう!
患者さんとの関係を築く上で、第一印象はとても重要です。
髪色が明るすぎたり、メイクが濃かったり、ピアスをしていたり、爪が伸びていたり、マニキュアが落としてなかったり・・・
清潔感のない身だしなみは、悪い印象を与えてしまいます。
患者さんとの信頼関係を築いていくためにも、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。
特に、爪を切ることを忘れがちです。
爪が伸びていると、患者さんの皮膚を傷つけたりするおそれもあるので、常に爪を短く切っておくようにしましょう。
看護実習の持ち物についてのまとめ
看護実習の持ち物は、各学校により違ったりします。
あなたの学校の実習要項を熟読して、それに応じた準備を整える必要があります。
また、同じ学校でも、実習が変わると準備する物も違ってきたりするので注意が必要です。
その都度、その実習に対する実習要項をしっかり確認するようにしましょう。
実習要項に沿って準備をし、本記事は参考としてお役立ていただけると幸いです。
不安が大きくて、辛いことも沢山ある看護実習ですが、何とか最後まで頑張ってください。
きっと、感動する出来事や、かけがえのない学びがあるはず。
あなたの頑張りを応援しています!
息抜きをする時には音楽や映画・ドラマで癒されましょう。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。