看護師の2交代制勤務のメリット・デメリット【現役ナースの意見まとめ】

3人の子どもを育てながら病棟でフルタイム勤務をしている看護師のもふにゃんです。

病院に就職するにあたり、2交代制勤務がよいか、3交代制勤務がよいか、悩みますよね。

本記事では、2交代制勤務についてまとめて行きたいと思います。

私の病院では、2交代制か3交代制か、希望で選択できるようになっていて、私は3交代制を希望しています。

今回は、2交代制勤務を希望している同僚たちから色々調査したことをまとめたいと思います。

2交代制勤務の勤務時間

2交代制の勤務時間は下記のような感じです
早番・遅番を入れると多少の時間のずれはありますが、大まかにいうと日勤や夜勤かの2パターンになります。

2交代制勤務のシフト表公開

これは、もふにゃんと同じ病棟で2交代制勤務をしているBさんのシフト表です。

2交代制の場合は、夜勤明けの次の日は必ず休みになります。

ちなみに3交代制のシフト表は3交代制で働く子育てママ看護師のタイムスケジュール大公開【両立可能】の記事で公開しています。

2交代制と3交代制で悩んでいるかたは見比べてみて下さい。

2交代制勤務のメリット

2交代制勤務についてのメリットについてまとめていきます。

休日がしっかりとれる

2交代制の場合には、夜勤明けの次の日は必ず休みになります。

9：30に夜勤が終わった時から、次の日は丸1日必ず休みになるので、3交代制に比べると休みの時間が長いです。

なのでしっかりと休むことが出来ます。

3交代制の場合には準夜勤明けの日が休日となるので、休日であっても体を休めるだけで終わってしまうことも多いのです。

これに比べて、2交代制の場合には、休日がしっかりととれ充実した時間を送ることが出来ます。

夜勤明けの日に体を休めて疲れをとれば、翌日の休日の日はまるまる１日、休日を謳歌することが出来ます。

子どもたちを連れてどこか遠出に行ったりなどの余裕が生まれ、充実した休日を過ごしやすいです。

3交代制で働いている私の場合、休みの日は出来るだけ体を休めないと身が持たない・・・と、ついつい出かけることに躊躇してしまいがちです。

でも、2交代で働いている同僚たちは、休みの日にスノーボードに行ってきた、とか、ディズニーランドに行ってきた、などなど、休日を思いきり楽しんでいる様子がちらほらうかがえます。

遠出するのは連休の時だけに限っている私は、そんな同僚たちの様子には「す、すごい！」と感心してしまいます。

生活リズムが整いやすい

3交代制の場合は、夜勤が準夜勤と深夜勤の2パターンあります。

なので、勤務時間が色々すぎて3交代だと生活リズムがぐちゃぐちゃになります。

準夜勤の時は夜中の2時や3時に帰宅。

深夜勤の時は夕方日勤から帰って来て、その日の夜中の0時に出勤。

こんな感じの不規則な勤務です。

でも2交代制の場合には、日勤か夜勤のどちらかになります。

3交代に比べると2交代の方が勤務のシフトが規則的です。

夜勤は３交代に比べて長時間勤務という大変さがありますが、日勤や夜勤のどちらかなので、生活リズムが整いやすく心身のリズムもとれやすいようです。

実際に、3交代から2交代に切り替えた同僚たちに聞いてみると、体の疲れがとれやすくなったと話しています。

2交代制勤務のデメリット

次に、2交代制のデメリットについてです。

長時間労働のため心身ともに疲れる

夜間の入院や患者さんの急変などがあると、休憩がとれないこともあります。

3交代制なら休憩時間を入れて9時間後には解放されます.

でも2交代制の場合には、16時半～9時半という長時間、病院に拘束されます。

休憩がしっかりととれれば良いですが、忙しい時にはとれないこともあり、体力的にも精神的にもかなりきついです。

長時間労働のため集中力を保ちにくい

長時間勤務のため、体力的にも精神的にも疲労し、必然的に集中力が低下してしまいます。

集中力が低下すると、ミスにもつながります。

一歩間違えると命に直結してしまうような薬剤を扱ったりもしており、重大な事故につながるのでミスが許されない場面も多いです。

3交代勤務は休憩を含めると9時間後には仕事が終わるので、集中力も保ちやすいです。

2交代制は長時間勤務なので、集中力をずっと保ち続けるのが大変な勤務です。

3交代制に比べると子どもに会えない時間が長い

2交代制の場合、夜勤の時は長時間子どもに会えないという欠点があります。

3交代制の場合には、準夜勤と深夜勤の2パターンに分かれていて、準夜勤なら夜中に帰宅できるので朝起きたらママが家にいます。

深夜勤なら、夜中に勤務に出かけるので、子どもたちが寝るまでは一緒にいてあげられます。

でも、2交代だと、例えば月曜日に夜勤入りで火曜日が夜勤明けというシフトの時、月曜日の朝に子どもたちとさよならしたら、翌日の火曜日の夕方、子どもたちが学校から帰ってくるまで会うことが出来ません（;´д｀）

たとえるなら1泊2日の旅行にママが行ってしまっているようなもの。

慣れてしまえばそれが当たり前になるのかもしれませんが、丸1日以上会えないのはお互いに不安も大きいかと思います。

夜勤の日は子どもが学校から帰って来てからのサポートが出来ない

子どもが小さいうちは、保育所や学校から帰って来てからサポートしてあげないことが沢山あります。

乳幼児の時には、お風呂を入れたり、ご飯を食べさせてあげたり、着替えの手伝いをしたり、次の日も保育所に送って行ったり・・・

その日のうちに洗濯をして次の日にまた持たせなくてはならない物もあったりします。

小学校にあがってからも、例えば宿題を見てあげたり、丸付けをしたり、連絡帳をチェックして次の日に持たせるものの準備を手伝ったり・・・など。

3交代制なら夜勤の日でもこれらの子どものサポートができます。

準夜勤の時には帰宅してから、深夜勤の時には出勤前にこれらをすることが出来ます。

でも、2交代だと子どもが家に帰って来てから次の日に保育所や学校に行く時も、ずっと職場にいることになるので、夜勤の日は子どものサポートが全くできません。

だから、夜勤の時にまるまるこれを引き受けてくれる人がいないとなりません。

ご主人が家事や育児を手伝ってくれないタイプだったり、義父母や父母などのサポートが得られない状況だったりすると2交代の夜勤をこなすのは、3交代よりもより一層厳しいです。

現役ナースに聞いてみた！2交代制で働いている理由

私が働いている病院では、2交代制と3交代制の両方が導入されています。

自分の好きな方を希望できる仕組みになっています。

ちなみに私は3交代制を希望しています。

同じ病棟では、2交代制が6割、3交代制が4割くらいで、希望が分かれています。

2交代制を希望している理由について、同じ病棟の現役ナースたちに聞いてみました。

Aさんの場合

3交代での日勤⇒深夜勤の時、日勤から帰って数時間の仮眠が出来ないから

Aさんは、以前は3交代で働いていましたが、少し前から2交代へ切り替えました。

Aさんは、普段から寝付くのに時間がかかるタイプとのこと。

だから、日勤から帰って来て数時間後には出勤しなければいけないという、日勤⇒深夜勤のシフトの時、ほぼ仮眠できない状態で深夜勤を迎えている状態だったそうです。

さすがにこれではキツイので2交代に変えたとのことです。

私の場合、寝つきがとてもよく、短時間でもぐっと睡眠がとれるタイプなので、深夜勤前の数時間でも寝られますが、寝つきが悪くて短時間の仮眠がとれないタイプの人は、3交代だとつらそうです。

Bさんの場合

生活リズムが整いやすくて体の疲れがとれやすいから

Bさんの場合は、3交代ならではの勤務の不規則さに心身ともに疲れて2交代に切り替えました。

3交代の場合には、勤務時間が色々なので生活リズムがどうしても不規則になりますが、2交代なら、夜勤と日勤のどちらかなので生活リズムが整いやすいです。

Bさんは2交代にしてから、体の疲れがとれやすくなったと言っています。

Cさんの場合

休みの日を充実させたいから

3交代だと、休みの日というのは、準夜勤明けの日であることが多いです。

この場合、夜中の2時か3時ころに帰宅してからの休日なので、まずは仮眠から始まるという休みになります。

3交代制の休みは、ただ体を休めて終わっていくことが多かったりします。

Cさんが2交代に切り替えた理由で大きかったのは、休みの日を充実させたいから、とのこと。

2交代なら、夜勤明けの日はそのまま休みで、翌日も必ず休みというシフトになるので、充実した休日を過ごすことが出来ます。

Cさんは2交代にしてから、休日を謳歌出来るようになったそうです。

2交代制勤務のまとめ

2交代制勤務のメリット・デメリットについてまとめます。

私は普段、3交代制勤務フルタイムで働いています。

3人の子どもを育てながら両立しています。

3交代制勤務と子育て・家事とどうやって両立しているのかについては、3交代制で働く子育てママ看護師のタイムスケジュールを大公開【両立可能】でくわしくまとめてありますので、よかったら参考にしてみて下さい。

2交代制、3交代制、それぞれメリットとデメリットがあります。

働くナースによって事情は全くちがうので、自分や自分の家族の生活スタイルにあった働き方をするのが、両立していくことの秘訣だと思います。

今の職場で合わないという時には、転職を考えるというのも選択肢のひとつかと思います。

家事・育児などでフルタイムが無理であれば、パート看護師として働くという方法もあります。

看護師は人材不足なので、色々な場所で働く選択肢があります。

あなたとあなたのご家族に合った職場が選べますように。

本記事が少しでも参考になれば幸いです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。