ナース生活

急性期病棟で働くメリット・デメリットを現役看護師が徹底解説

記事内にプロモーションを含む場合があります
A子さん
A子さん
スキルアップのために急性期病棟で働いてみたいです。
でもついて行けるか不安です。
もふにゃん
もふにゃん

その不安な気持ち、よくわかります。
急性期病棟の実際についてわかりやすくまとめて行きますね。

「急性期病棟って忙しそう・・・。」
「スキルアップできると聞くけど、本当に自分に合うのかな?」

そんなふうに感じていませんか?

急性期病棟で働いてみたいけれど、やりがいがある一方で自分にはついて行けないのでは?と不安になりますよね。

その気持ち、とてもよく分かります。実際に私も働くまでそう感じていました。

この記事では、急性期病棟の仕事内容やメリット・デメリット、向いている人の特徴、転職前に確認したいポイントまで詳しく解説します。

あなたに合った働き方を考える参考になれば嬉しいです。

急性期病棟とは?

急性期病棟の特徴

急性期病棟は、病気の発症直後や手術の前後など、状態が急激に変化しやすい患者さんに対し、24時間体制で経過観察や治療を行うための病棟です。

急性期病棟の患者さんは病状が不安定であり、急変しやすい状況です。

治療が必要であり、看護師には優れた観察力や判断力、スピード感のある対応が求められます。

急性期病棟は、手術前後の患者さんや、病気・ケガの治療を目的とした患者さんが入院する病棟です。

看護師の仕事内容

急性期病棟の看護師は、病気やけがの治療を受ける患者さんが、安全に回復できるようサポートすることが主な役割です。

患者さんの状態は短時間で大きく変化することもあるため、異常の早期発見や迅速な対応が求められます。

バイタルサイン測定・全身状態の観察をし、急変の兆候をいち早く発見することが重要な業務です。

治療を行っている患者さんが多く、点滴・注射・採血などが日常的にあります。

輸血管理や麻薬の使用、ハイリスク薬の使用も頻繁にあります。

薬剤の種類が多く、安全確認を徹底する必要があります。

術前・術後の看護も行います。

手術を受ける患者さんには、術前オリエンテーション、清潔援助、剃毛、排泄介助などの術前準備トラブルなく手術が受けられるように準備します。
術後のバイタルサイン測定・状態観察、全身管理、疼痛コントロール、ドレーン管理、離床支援などを行います。

術後は急変リスクが高いため、特に慎重な観察が必要です。

CT・MRI・内視鏡検査などの検査の準備、検査や処置の介助を行います。

急性期病棟の患者さんは病状が不安定であり、急変に対応する場面もあります。
容態が急変した際には、迅速なドクターコール、心肺蘇生(BLS・ACLS)、家族への対応などを行います。

冷静な判断力とチームワークが求められる場面です。

急性期病棟でも日常生活の援助は常に求められます。
食事介助、清潔ケア、排泄介助、体位変換、移動介助など、治療だけでなく、患者さんが安心して療養できる環境を整えることも大切な役割です。

急性期病棟は入院期間が短いため、入院早期から退院支援が始まります。
医師、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカー、地域連携室などと協力し、患者さんが安心して退院できるよう支援します。

その他にも患者さんのナースコール対応、看護記録、看護サマリーの作成、カンファレンス、委員会活動など、たくさんの業務があります。

急性期病棟看護師のメリット

① 看護技術・知識が身につく

急性期では毎日のようにさまざまな処置があります。

例えば、点滴管理、採血、ルート確保、ドレーン管理、術後管理、モニター管理、急変対応、人工呼吸器の管理など、幅広い経験を積めます。

「看護師としてスキルアップしたい」
「どこでも通用する力をつけたい」

そんな人には非常にメリットがある職場です。
経験しておくと、その後の転職でも強みになります。

② 判断力が鍛えられる

急性期では患者さんの状態が短時間で変化します。

少しの異変を見逃さず、緊急性を判断し、医師へ報告する場面が多くあります。

処置や検査、入退院の対応など、常に多くの業務に追われ、優先順位を判断しながら同時進行でタスクをこなしていく必要があります。
経験を積むほど、観察力やアセスメント能力が大きく成長し、看護としての判断力に磨きをかけられます。

③ 看護師として自信がつく

急性期を経験すると「これだけ忙しい病棟で働けた」という自信になります。

急性期病棟では医療処置が多く、スキルアップが図れるためそれも自信につながります。

転職でも急性期経験は高く評価されることが多く、さまざまな職場へ転職しやすくなります。

④やりがいが感じられやすい

急性期では患者さんの病状が変化しやすいことが特徴です。

急性期病棟に入院している患者さんは日々変化していきます。

入院時は重症だった患者さんが日に日に変化し病状が落ち着き、回復していくという変化を近くで見ることで、看護師と
してのやりがいが感じられます。

急性期病棟で働くデメリット

① とにかく忙しい

急性期最大のデメリットは忙しさです。

緊急入院、手術、検査出し、処置、急変対応に加え、ナースコール対応、患者の排泄介助など、様々なことが重なり、一日中走り回ることも珍しくありません。

休憩が十分に取れない日もあります。

とにかく常にバタバタとしており、落ち着かない環境です。

②患者さんとゆっくりかかわれない

急性期病棟での業務はとにかく忙しく、常に時間に追われながら走り回るような毎日です。

そのような環境のため、本当はもっと患者さんの話をじっくり聞きたい、ゆっくりかかわりたいと思っていても、その時間が取れないという現状があります。
こんな看護をしたかったんじゃない、と自分の理想の看護観と現実とのギャップにジレンマを感じる人は沢山います。

患者さんとゆっくりかかわれないところが急性期病棟のデメリットの一つです。

③ 残業が多くなりやすい

急性期病棟では患者の急変や緊急入院、緊急検査、緊急手術などの対応で、予期せぬ急な残業が入ります。

その日その時にならないと分からないので、あらかじめ帰宅時間の予測がつかず、仕事の後の予定が立てづらいです。

また、勤務前に患者さんの病状を把握したり、処置や検査などその日のタスクを確認したりと、情報収集することにもかなりの時間がかかります。

そのため、定時よりも早めに出勤し情報収集をしておかないと、その日の業務をうまくこなしていくことができなかったりします。

出勤前のいわゆる前残業というものが必要となります。

前残業や急な残業など、とにかく残業が多くなりがちなのが急性期病棟のデメリットです。

④ 精神的なプレッシャーが大きい

急性期では、一つの判断が患者さんの命に直結してしまうこともあります。

急変、心肺停止、重症患者の対応、麻薬の取り扱い、ハイリスク薬の取り扱いなど、責任の重さを感じやすい場面と常に隣り合わせです。

ミスをしたらどうしよう。
あの時の自分の対応はあれで大丈夫だったのだろうか?
など、常に不安がつきまとい、精神的なプレッシャーが非常に大きく、心身共に疲弊しやすいです。

精神的に辛くなりやすいことが急性期病棟のデメリットでもあります。

⑤ 常に勉強が必要

医療は日々進歩していきます。

新しい治療や薬剤、医療機器、看護技術などについて、常に学び続ける必要があります。

勤務後や休日に自分から勉強しないとならないことも多く、負担に感じる人もいます。

⑥夜勤がある

急性期病棟は24時間体制で患者さんの看護をしています。

交代制で夜勤をしなければなりません。

夜勤があることで生活リズムが崩れることにより、疲れがなかなかとれず、慢性的な疲労が蓄積しやすいです。

⑦家事や育児との両立が難しい

急性期病棟では予測できないことが起こりやすく、定時で仕事が終わるかどうかは、その日のその時間になってみないと予測がつきません。

終了時間前まで落ち着いていたのに、患者さんが急変したり、緊急入院がはいったり、急な検査や医療処置介助が入ったり、、、、
急な残業が入ってしまうことは、当たり前の光景です。
むしろ、何事もなく定時で上がれる方が珍しいかもしれません。

夜勤をしなければならないことも、家事や育児の両立が難しい原因となります。

母親がそんな環境下で働いている場合には、家事や育児との両立はかなり難しいです。

保育所や学童保育の迎えや塾の送迎など、自分ができると約束することができず、常に自分以外の誰かに頼らなければならないという状況になります。

また、残業で遅くなった後に夕食の支度をして、それから子どもに食べさせて、お風呂に入れて、明日の保育所や学校の準備をして、、、、
家族が寝た後に食器洗いや洗濯などの家事、、、
残業が多い、しかも帰宅時間の予測がつかない、という中での家事や育児との両立は、夫や自分の両親などの支えがなければかなり難しいといえます。

急性期病棟に向いている人・向いていない人

急性期病棟に向いている人、向いていない人の特徴は以下のようです。

急性期病棟に向いている人

看護技術を身につけたい
学ぶことが好き
体力に自信がある
忙しい環境でも前向きに働ける
判断力を磨きたい

急性期病棟に向いていない人

落ち着いた環境で働きたい
残業をできるだけ減らしたい
患者さんとゆっくりかかわりたい
ワークライフバランスを重視したい

どちらが良い・悪いではありません。

大切なのはあなたに合った職場を選ぶことです。

転職前に確認したいポイント

病院によって忙しさは大きく違う

同じ急性期病棟でも、病院によって働きやすさはかなり違います。

病床数や救急件数、残業時間などは、病院によって違います。

転職する前に必ず確認しておきたいポイントです。

教育体制を確認する

急性期病棟では医療処置が沢山あり、知識や技術が求められる病棟です。

プリセプター制度や研修制度が充実している病院なら、安心して働き始められます。

ブランクがある人は特に確認しておくのがおすすめです。

勤務形態についてチェックする

病院によって勤務形態が全く違います。

日勤、早番、遅番、夜勤など、それぞれの勤務では、具体的には何時から何時までの業務になるのか。

三交代制なのか、二交代制なのか。

休憩時間はどのくらい取れるのか。

月に何回程度、夜勤をする必要があるのか。

急な休みでも対応してもらえそうか。

年間何日間の休日がとれるのか。有給休暇はどのくらい取れるか。

などなど、勤務形態についてしっかりと確認しておきましょう。

求人を探す方法

急性期病棟の求人は、病院のホームページやハローワークでも探せます。

ただ、職場の雰囲気や残業の実態までは分からないことも多いです。

そのため、転職サイトを活用する人も増えています。

求人票には載っていない情報を教えてもらえることもありますし、自分では見つけられなかった求人を紹介してもらえることもあります。

もちろん、登録したからといって必ず転職する必要はありません。

今は転職する気はなくても、まずは情報収集だけでも心が随分軽くなります。

ジョブメドレーなら安心して就活ができる。

ジョブメドレーは自分で検索するタイプの転職サイトです。

最大のメリットは自分のペースで就活ができることと、電話がいっさいかかってこないこと、です。

私も登録し現在も利用していますが、電話がかかってきたことはありません。

電話が苦手な人、電話がうざい人も、安心してジョブメドレーに登録して大丈夫です。

ハローワークには掲載されていない求人情報も豊富に掲載されています。

今は転職する気がない人でも、まずは登録だけして、どんな求人情報があるのか眺めてみることをおすすめします。

自分が働ける場所が他にも沢山あることを認識するだけで、辛い気持ちが少し軽くなります。

今すぐ辞める気がないあなたも、少しだけのぞいてみるのも良いかもしれません。

【ジョブメドレー公式サイト】
ジョブメドレー看護師

ハローワークで転職先を見つける方法

あなたの市町村にあるハローワークに直接向かい、転職先を見つける方法があります。
インターネットからも登録すれば利用できます。
ハローワークでの転職は、自分のペースで動けるというメリットがありますが、完全に自分で就活がしたい人向けです。
全て自分で動かなければならないからです。

詳しい方法はこちらの別記事をご参照下さい。

インターネットでハローワークの登録や利用はできる?窓口に行く必要はある?【看護師の就活・転職】

インターネットでハローワークの登録や利用はできる?窓口に行く必要はある?【看護師の就活・転職】 <結論> 窓口には行かなくても、ネットでハローワークの登録は可能です。 ネットから求人への自主応募もできます。 ...

ハローワークホームページはこちらから➡➡ハローワーク公式ホームページ

まとめ

急性期病棟は、看護師として大きく成長できる職場です。

その一方で、忙しさや精神的な負担が大きい職場でもあります。

向いている人もいれば、別の環境のほうが力を発揮できる人もいます。

もし、「もう無理かもしれない・・・」と感じているなら、それは決して甘えではありません。

そう感じるのは、それだけ頑張ってきたということです。

人生は一度きりです。

無理を続ける必要はありません。

あなたに合った職場を選ぶことで、仕事への向き合い方が大きく変わることもあります。

あなたが少しでも楽になりますように。

そして、あなたにぴったり合った職場が見つかりますように。

最後まで読んでいただきありがとうございました(*´▽`*)