看護学校入学まで

社会人や主婦学生の看護学校での人間関係は?孤立したらどうすれば良い?

記事内にプロモーションを含む場合があります
ナースになりたいA子さん
ナースになりたいA子さん
看護学校に入ってからの人間関係が不安です。
私と同じ歳くらいの人はどれくらいいますか?
年が離れていても人間関係は大丈夫ですか?
孤立してしまったらどうすれば良いですか?
もふにゃん
もふにゃん

社会人や主婦から看護学校に入った場合の人間関係や、孤立してしまった場合の乗り切り方について体験談をもとに説明しますね。

社会人や主婦のあなたが、もしも看護学校に入学したら、年が離れている現役のクラスメイトと上手く人間関係が築けるか不安になるはず。

自分と同じ歳くらいの人がどれくらいいるのかも気になりますよね。

私も社会人を経て主婦から看護学校に入学したので、あなたのとても不安な気持ちがよく分かります。

この記事では、そんなあなたの不安を小さくするために、私の体験談をもとにして、社会人や主婦学生がクラスでどのように人間関係を築いていったらよいのかをまとめました。

この記事を読めば、あなたの不安が少しは軽くなるはずです。

<この記事を読むメリット>

  • 社会人や主婦学生の看護学校での人間関係の築き方が分かる。
  • 看護学校で孤立してしまった場合の乗り切り方が分かる。
  • 社会人や主婦から看護師を目指すあなたの気持ちが前向きになる。

社会人・主婦学生は看護学校にどのくらいいる?

厚生労働省が行った「看護師等学校養成所入学状況及び卒業生就業状況調査」をもとに、令和元年度の看護学校に入学した年齢の割合を表にまとめてみました。

20~24歳までは、社会人経験者だけではなく、浪人生も多く含まれていると思われるので、25歳以上の人数の割合を計算すると・・・

4年制大学への25歳以上で入学した人は全体のたった0.68%です。

100人に0.68人、1000人に6~7人くらいしかいない計算に。

社会人・主婦から4年制大学へ入ることは、かなりまれであると言えます。

短期大学でも25歳以上の割合は2.3%と低いです。

100人に2人くらいという少ない割合です。

4年生大学や3年制の短期大学に社会人や主婦が行く場合には、同じ年齢層の人はほとんどいないという覚悟を持った方が良さそうです。

しかし、3年制の専門学校については、25歳以上の割合は10.9%となっています。

さらに20歳以上の割合を計算してみると16.4%です。

つまり、現役生ではない人が1クラス40人だとすると、6~7人くらいいる計算になります。
社会人や主婦の人が3年制の看護専門学校に行く場合には、同じような年齢層のひとがクラスに数名いることになるので、安心感がありますね。

私が通っていた学校では統計よりちょっと多く、40人程度のクラスに9人くらいいたと思います。
クラスで居場所に困ることもありませんでした。

私は今、臨床指導者として、看護学生さんたちの指導を担当しています。
5人程度の実習グループには必ず社会人経験者の学生さんが含まれています。

お子さんをお持ちのママ学生さんも良く見かけます。

地方によって差があるのかもしれませんが、5人中1人か2人は現役ではない学生さんがいるので、統計よりも多い印象です。

さらに詳しく別記事「社会人が多い看護学校は?入学者の年齢別の割合まとめ【厚労省データあり】」にまとめてあります。
興味のある方はぜひのぞいてみて下さい。

社会人や主婦から大学や短期大学に行く人はあまりいない。
社会人や主婦から看護専門学校に行く人は結構いる。

社会人・主婦学生の看護学校での生活は?(体験談からの交友関係まとめ)

私が通っていたのは3年制の専門学校でした。

ここからは、3年制の看護専門学校での社会人や主婦の学生生活での交友関係を中心にまとめて行きます。

クラスの年齢層は?

さきほどもまとめたように、厚生労働省の調査の結果からみると、40人クラスなら現役生ではない人は6~7人いる計算です。

入学した時、私は27歳でした。
私のクラスには統計よりは少し多くて、10人くらいの社会人経験者がいました。

42人くらいのクラスで、そのうち、現役生ではない学生が10人ほど。
他の32人ほどが現役生でした。

現役ではない10人のうち

20~24歳の人は3人
25~29歳の人は3人
30~34歳の人は1人
35~40歳の人は1人
40歳以上の人が2人

記憶をたどるとこんな感じだったと思います。

入学当初、結婚はしていましたが子どもはまだいませんでした。
(子どもを授かったのは1年生の途中でしたので)

社会人10人のうち、子持ちだったママ学生もいました。
既婚だけどまだ子どもがいない人もいました。
あとは、他の分野の学校に行ったけどそっちをやめてこちらに来た人や、社会人として全く別の分野で働いていたという人達でした。

同じクラスに現役生ではない人が結構いたので、居場所に困ることはありませんでした。

入学後の交友関係の作り方

<クラスでのグループにうまく入る方法>

  1. 入学後すぐからグループが出来て行く
  2. 年齢が近い人同士でグループになりやすい
  3. 早い段階で気が合いそうな人、友達になれそうな人を見極める
  4. 仲良くなれそうな人と、自然な流れで一緒にすごせるよう行動する

看護学校という集団生活でどのように交友関係を築いていくかは、あなたが今まで学校で経験してきたことと同じです。

入学してすぐに自然といくつかのグループが出来て行きます。

だから、最初が肝心です。

早い段階で、気が合いそうだとか、友達になれそう、という人を見極める必要があります。

「この人かな」と思ったら、自分から積極的に話しかけたりして、お昼休みなどの休憩時間に自然な流れで一緒に過ごせるよう行動していれば、自然と仲良くなれるはずです。

看護学校では、色々な年齢層の学生がいますが、やはり年齢が近い人同士で自然とグループになりやすいです。

だから、自分と似たような年齢層の人の近くにいるようにすれば安心です。

イメージとしては、現役チーム、お姉さんチーム、おばさんチーム、男子・男性チームみたいに分かれる感じです。

私が看護学校へ入学した時も、わりとすぐに、クラスの中で自然にグループが分かれて行きました。

現役の子たちは自分と同じ歳か1~2歳くらい上までの、若い子同士で仲良しグループになっていました。

現役以外の、20代前半の子たちは現役の子のグループに入っている子もいれば、社会人グループに入っている子もいたりしました。

20代後半からは、社会人経験者同士でグループになっていました。

現役男子や社会人経験者の男性は、まとめて一つのグループになっていました。

私が看護学校に入学した時には27歳でした。

私は、1つ年上のママ学生の他に、20代半ばくらいの年齢の社会人経験者たち、4人くらいの友達と仲良くさせてもらっていました。

徐々に広がる交友関係

入学後すぐに作られるグループがあり、その後もずっと、昼休みなどの休憩時間などは、基本的にはそのグループの友達とみんなそれぞれ過ごしていました。

ですが、看護学校では、普段の授業で一緒に演習をやったり、グループ発表したりと、様々なクラスメイトと協力しなければならない場面が多いです。

だから、様々なクラスメイトとの関係性が自然に結ばれていきます。

また、学年が上がり、臨地実習に行く時には、教員が決めたグループのメンバーと一緒に実習へ行き協力し合いながら、みんなで辛い実習を乗り越えて行きます。

そのグループの構成は、社会人経験者が一つのグループに偏ることなく、均等に分けられます。

グループでは、いちばん年上ということで、みんなの相談役になったり、まとめ役になったりと、頼られる立場になることも多いので、時には荷が重く感じることもあるかもしれません。

しかし、みんなで協力して辛い実習を乗り越えるうちに、信頼関係も結ばれ、年齢を超えた深いつながりが出来ます。

私も実際、そんな素晴らしい交友関係を築くことが出来ました。

臨地実習が全て終わった後、年齢が全くバラバラの実習グループのみんなで、打ち上げ会をして盛り上がったことを今も鮮明に覚えています。
(今はコロナの感染予防でこんなことはできませんが)

社会人経験者ならではのほどよい距離感・心地よい関係性

社会人経験を経て主婦になってから、学校に入学し、交友関係を一から築き、卒業まで過ごして感じたことがあります。

それは、社会人経験者同士のグループでは、ほどよい距離感があるということです。

距離感と言っても冷たい感じのものではなく、ちょうどよい、心地よい感じの距離感です。

自分が中学生や高校生だった頃を振り返ったり、同じクラスの現役生のグループの子たちの行動から感じるのは、

若い子たちは、何をするにもいつも仲良しの子と一緒に行動するということが多いということです。

あなたにも若いころ、そんな経験はありませんか?

なんとなく友達のトイレに一緒について行ったり・・・

友達が図書館に行くといえば、自分もなんとなくついて行ったり・・・

しかし、社会人グループの人たちは、仲良しグループはあるけれど、常に一緒に行動しているわけではありませんでした。

Aさんが図書館へ行っていたり、Bさんが飲み物を買いに出かけていたり、Cさんが本を読んでいたり、Dさんが別のグループの子のところに出かけていたり・・・と、個々の行動はその時々でばらばらです。

そしてそれを気に留める人はおらず、それが当たり前でした。

お昼ご飯を食べる時に、みんなで集まって食べたりするけれど、その前後は一緒におしゃべりをしていることもあれば、別々に行動していたりと、みんな一人一人が自分を軸にして行動していました。

それが、社会人グループの特徴だったように思えます。

そしてそれが私にとってはちょうど良い距離感であり、心地よい関係性でした。

社会人グループの特徴

・それぞれ自分の軸を持って行動している。
・ちょうどよい距離感で心地よい関係性。

もしも友達が出来ずに孤立してしまったら?前向きな思考への転換方法

もしも友達が出来ずに、ひとりだけ孤立してしまったらどうしよう・・・

そう考えると、不安は大きいですよね。

社会人経験者たちは、それぞれ色々な人間関係を形成しながら今まで社会人としてやって来ました。

社会人から看護師になりたいという熱意を持って、看護学校へ入学して来た人の集まりですから、誰かのために役に立ちたいという情にあふれる人が多い印象です。

そんな人たちが何人かクラスにいるのだから、だれかを1人きりにさせておく、ということをしないように思います。

きっと誰かが声をかけてくれるのではないかと思うのです。

これは、「看護師になりたい人はそういう思いやりを持っていないといけない」という先輩看護師としての私から見た理想なのかもしれません。

しかし世の中には、残念ながら、社会人経験者から学生になった人で、学校で孤立してしまっているという悩みを持っている人が沢山いるようです。

私の場合は運よく、良い友達に恵まれましたが、巡りあわせによっては、もしかしたら友達ができずに孤立してしまう状態になることもあるのかもしれません。

そのような状況になったら、とても辛いですよね。

ですが、先にもお伝えしたように、看護学校の授業ではグループでの活動も多く、自然と話せる相手はできるはずです。

でも、授業中はそのグループで活動していても、お昼休みになったりすると、やっぱりいつものグループにさっと分かれてしまう状況であることも想像がつきます。

そんな時には、割り切って、1人で自由に過ごせる時間ととらえたらどうでしょうか。

1人で本を読んだり、ちょっと飲み物を買いに行ってほっと一息ついたり、参考書を読むのでも、授業の予習や復習をするのでも、なんでも自分の思い通りに時間を使うことができます。

もしあなたが現役で学校に入学したのなら、孤立している状況は本当に辛く、学校に行きたくないくらいの状況になっているかもしれません。

しかし、社会人や主婦を経験しているあなたには、きっと自分というものがしっかりできているはず。

特に誰かといつも一緒に行動しなくても気にならない、自分を軸に行動する力があるからこそ、看護学校へ入学する決意が出来たのだと思います。

それに、あなたの目的は看護師になることであり、看護学校で仲間と楽しく過ごすことではありません

割り切ってうまく気持ちを切り替えましょう。

1人で自由に使える時間はとても貴重。

実習が始まってしまったら、間違いなく時間が足りない毎日になります。

昼休みなどの空いた時間で、宿題を片付けたり、予習をしたり。

解剖生理学の勉強をしっかりするのと、国試の勉強をすすめるのは特におすすめです。

クラスのみんなが遊んでいる間に、1人での時間を有意義に使いましょう

それに、あなたがもしも主婦なら、学校のこと以外にやることが沢山あります。

1分1秒が本当に大切です。

だから、もしもお昼休みや休み時間、1人で過ごすような状況になっているのなら、逆にラッキー!!と前向きに考えたらどうでしょう。

家に帰ってからやることが沢山待っているので、少しの空き時間に宿題を進めてしまおう、とか、明日の予習をやってしまおう、などなど・・・時間を有意義に使ってみて下さい。

看護学校の3年間は本当に忙しく、あっという間に終わってしまいます。

1年生のうちは、学内での机上の勉強も多く、多少余裕もあるので、1人でいる時間にふと孤独を感じてしまうこともあるかもしれません。

でも、実習が始まってしまうと、本当に毎日目まぐるしい生活が待っています。

友達がどうとか、気にしている場合ではなくなります。

あなたが主婦なら、家のこと、子どものことをやりながら、実習へ行き、学校の課題をこなし・・・その繰り返しで頭がパンクしそうになるはず。

だから、友達が出来ても出来なかったとしても大丈夫です。

看護学校はただの通過点と割り切ってうまく気持ちを切り替えましょう

あなたが目指しているのはその先の明るい未来です。

前向きに頑張るあなたを応援しています!

もしも孤立してしまったら?

あなたが看護学校に入学した目的を忘れずに。
1人の時間を有意義に過ごそう。
実習が始まると忙しすぎて交友関係なんて気にしている場合ではなくなる。
看護学校はただの通過点に過ぎないと割り切ろう。

社会人・主婦の看護学校での人間関係まとめ

<社会人・主婦は看護学校にどのくらいいる?>

  • 社会人や主婦から大学や短期大学に行く人はあまりいない。
  • 社会人や主婦から看護専門学校に行く人は結構いる。
  • 計算上、看護専門学校には1クラスに6~7人くらいいる。

<クラスのグループにうまく入る方法>

  1. 入学後すぐからグループが出来て行く
  2. 年齢が近い人同士でグループになりやすい
  3. 早い段階で気が合いそうな人、友達になれそうな人を見極める
  4. 仲良くなれそうな人と、自然な流れで一緒にすごせるよう行動する

<社会人グループの特徴>

  • それぞれ自分の軸を持って行動している。
  • ちょうどよい距離感で心地よい関係性。

<もしも孤立してしまったら?>

  • あなたが看護学校に入学した目的を忘れずに。
  • 1人の時間を有意義に過ごそう。
  • 実習が始まると忙しすぎて交友関係なんて気にしている場合ではなくなる。
  • 看護学校はただの通過点に過ぎないと割り切ろう。

以上、社会人・主婦の看護学校での人間関係についてまとめてみました。
本記事が少しでもお役に立てると幸いです。

看護学校へのチャレンジをなかなか行動にうつせない人がいたら、まずは看護学校の資料請求だけでもやってみましょう。

小さな一歩の勇気が、あなたの人生を180度変えるかも!!
実際に私も、人生が180度ガラリと変わったひとりです。

あなたの夢を応援しています。
最後まで読んで下さりありがとうございました(*´▽`*)