学校別の学費についてまとめますね。
その他にかかる費用についても解説します。
目次
学校別の看護学校の学費とその他にかかる6つの費用について解説
看護師になりたい!と思っても、看護学校に通うには実際どのくらいの費用がかかってしまうのか、自分に払える範囲内なのか、とても心配ですよね。
社会人から看護師を目指そうとしているあなたは、今までもらっていた給料が入らなくなってしまうわけですから、不安がいっそう大きくなることだと思います。
主婦から看護師を目指そうとしているあなたも、今までの貯金でどの程度まかなえるのか、毎月かかる家計とのやりくりが本当にできるのか、・・・などなど、悩みや不安はとても大きいですよね。
ここでは看護学校の学費と、その他にかかる費用についてまとめて行きたいと思います。
<本記事を読むメリット>
- 学校別にかかるおおよその学費がわかる。
- 学費の他にかかる費用についてわかる。
- 学校選びの参考になる。
4年制の看護大学の学費
国立看護大学
入学金:282,000円
授業料:年間535,800円
諸経費(年間):
・教科書3~5万円
・教材費・実習費5~10万円程度
・後援会費5~10万円程度
県立・市立看護大学
入学金:
県内・市内者 141,000円~282,000円
県外・市外者 282,000円~564,000円
授業料:年間535,800円
諸経費(年間):
・教科書3~5万円
・教材費・実習費5~10万円程度
・後援会費5~10万円程度
私立看護大学(学校によってかなりの差がある)
入学金:30~50万円
授業料・諸経費:年間120~240万円
上記は1年間にかかる学費です。
看護大学は4年制なので、上記の年間にかかる費用の4倍である、4年間分が必要になります。
私立看護大学は、学校によって学費の差がとても大きく、高額のところは低額のところの2倍ほどの学費になっています。
諸経費については、教科書代や教材購入代、実習費用、後援会費、施設設備費などです。
諸経費は学年によって違ってきます。
4年間を通して使用する実習着や必要物品、参考書など、入学時に購入しなければならないものが沢山あるので、1年生の時がいちばん諸経費が高い傾向があります。
3年制の看護短期大学の学費
公立短期大学
入学金:
市内者 84,600円 市外者 169,200円
授業料・諸経費:
初年度年間550,000円
2年生年間438,000円
3年生年間401,900円
私立短期大学
入学金:20万~40万円
授業料・諸経費:年間140~150万
短期大学は3年制です。
公立短期大学のほうが学費は安く、3年間で150万ほどです。
私立短期大学は3年間で450万~500万ほどかかりますので、公立に比べるとやはり高いです。
しかし、大学に比べると1年早く看護師になれて収入が得られるようになるので、その分コスパが良いとも言えます。
3年制看護専門学校の学費
国立看護専門学校
入学料:180,000円
授業料:年間400,000円
諸経費:3年間で50~60万円
公立看護専門学校
入学料:1万~10万円
授業料:年間14万~27万円
諸経費:3年間で50~60万円
私立看護専門学校
入学料:10万
授業料・諸経費:年間60万~160万円
看護専門学校は国公立であれば3年間の学費総額100~150万程度となっており、看護大学に比べるととても安く抑えられます。
私立の看護専門学校については、学校によりかなりの差があり、安いところでは国公立とさほどかわらないところもありますが、大学並みの学費がかかる学校もあります。
詳しくは、各学校のホームページや入学者募集要項に記載されていますので確認してください。
この記事をまとめるにあたり、いくつもの学校のホームページや実習要項を調査しました。
学校により、授業料の中に実習費などが含まれた金額になっているところもあれば、実習費などは別のところに記載されている学校もありましたので要注意です。
また、学校により、施設管理費などにもとても差があるようです。
授業料だけで比較するのではなく、別途かかる費用について、隅々までよくチェックして、年間総額いくらかかるのかをしっかり把握するようにしてください。
看護学校には奨学金制度があります。
別記事「主婦や社会人必見!看護学校の奨学金について」にわかりやすくまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
看護学校の学費のまとめ
看護学校別の学費を比較してみた結果は以下の3点です。
<看護学校の学費>
- 国公立の学校のほうが私立に比べて学費が格段に安い。
- いちばん高いのは4年制私立看護大学
- いちばん安いのは3年制公立看護専門学校
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学費のことをふくめ、情報収集してみましょう。
学費のほかにかかるお金(体験談)
看護学校では、学費のほかにもかかる費用が色々とあります。
体験をふまえながら、主にかかる費用についてまとめて行きたいと思います。
勉強にかかる費用(教科書代、実習着・物品代、参考書代など)
学校では当たり前ですが、教科書が必要です。
入学後に指定の教科書を一括購入します。
諸経費の中に含まれている学校もありますが、ほとんどの学校では、学費と別になっています。
看護・医療系の教科書は1冊数千円と値段が高いものが多いです。
また、学校によっては実習着やシューズ、実習に使用する物品などの購入費用が、学費の中に含まれていないところが多いです。
入学後、教科書代や実習着、物品などを一括購入しなくてはならず、学費とは別にかなり多額のお金が必要になるということを念頭に置いておく必要があります。
また、看護について自主学習をしているともっとわかりやすい参考書が欲しくなったり、必要になったりします。
病院での臨地実習の際に、看護過程の展開というものをやっていくのですが、私の場合、実習に役立ちそうな参考書は色々と揃えていつでも調べられるように手元に置いていました。
また、看護師国家試験の対策として、問題集や参考書などを色々と購入しました。
多くの看護学生が持っている有名なものでは、メディックメディアのレビューブックなどがあります。
価格は6000円弱くらいです。
電子辞書については、看護学生に人気の医学書院から発売されている看護医学電子辞書というものを購入して、学校や臨地実習などの時に持参していました。
価格は55000円程度で、かなり高額です。
しかし、看護師になってからも使用できるので購入しておく価値は十分にあります。
臨地実習に行く時には、携帯電話はもちろん病棟に持ち込み禁止ですが、電子辞書なら持ち込みOKの学校が多いです。
医学特有の略語や専門用語、薬の作用・副作用、看護技術のことなどについて、実習中にその場で調べられて便利でした。
看護医学電子辞書があると実習を効率的にすすめられるのでお勧めです。
くわしくは、別記事「電子辞書は看護学生・新人看護師に必要?おすすめ辞書のメリット・デメリット」にまとめてありますので、チェックしてみてください。
学校や実習施設までの交通費
私は自家用車で20分くらいかかる場所にある学校へ通っていました。
私がかかった交通費はガソリン代。
場所も近かったので、それほどまで交通費はかからずに済みました。
電車やバスで通う人は3年間あるいは4年間分の電車代やバス代がかかります。
また、学年が上がるにつれ、臨地実習へ行くことが多くなります。
私の学校では、ありがたいことに、遠方の病院での実習がある時には、スクールバスを出してもらえました。
この時に、バスの利用代が少しかかったかと思います。
しかし、スクールバスをわざわざ出してくれる学校は少ないです。
どんなに遠方であっても各自で現地集合・現地解散の場合がほとんどです。
そういった場合には、その病院までの電車代やバス代などもかかってきます。
学校によってはかなり遠方まで実習にいくところもあり、実習期間中、一時的に近くのビジネスホテルなどに宿泊しながら通う人もいるようです。
その場合には、宿泊費などもさらにかかってきますね。
昼食代や飲み物代
当たり前ですが、食事をとらないわけにはいかないので、毎日費用がかかります。
私は主婦だったので、節約のためになるべくお弁当を持参するようにしていました。
しかし、余裕がない時には、コンビニで買ってしまったり、学校に来るパン屋さんのパンを買ってしまったり、、、
そして、コーヒーが大好きなので、ついつい学校の自販機で缶コーヒーを買ってしまったり、、、
毎日積み重なるとかなりの出費になっていたと思います。
身だしなみにかかる費用
私服での登校なので、さすがに毎日同じような服装というわけにも行かず、、、
学校の先生からも常に清潔感のある身だしなみを・・・と言われつづけることもあり、洋服や靴などそれなりに気を遣っていました。
また、普段髪の色を明るくしている場合には、臨地実習の前に、自然な色の黒髪へ色を戻すように言われますので、美容院代なども余分にかかったりします。
学校の友達との交際費
看護学生になることで新たな交友関係が出来て、交際費も増えると思います。
しかし、学校の友達とのより良い交友関係を築くことは、辛い看護学校生活を乗り越えていくために欠かせません。
仲の良い友達とご飯を食べに行ったり、時々飲みに行ったりして、愚痴をこぼしつつストレスを発散させることは、私にとっての貴重な時間でもありました。
子どもがいる場合には保育施設に預ける保育料
お子さんがいる場合、自分のかわりに保育してくれる人が身近にいてくれれば良いですが、そうとも限りませんよね。
身近に保育してもらう人がいない場合には、お子さんが乳幼児であれば乳児園や保育所、小学生であれば学童保育室など、自分が学校へ通っている間、どこかの保育施設に預けなくてはなりません。
私の場合、入学時には子どもはいませんでしたが、1年生の途中に妊娠したので、1年間休学をしてから学校へ復帰するタイミングで、保育所に預かってもらうことになりました。
たしか1か月2万円くらいだったと思います。
私の収入が全くないのに、月々の保育料の2万円の負担は大きかったです。
保育料は3歳未満だと高くて、3歳を超えると少し安くなります。
前年度の所得によって、保育料の金額が決まるので、前年度までフルで働いていて、次の年から学生になった場合には、学生1年目の時には、前年度働いていた時と同じ保育料がかかるので負担が大きいと感じるかもしれません。
今まで専業主婦をしていて、学生になる場合には、ご主人の前年度の所得によって保育料が決定されることになります。
認定保育所に空きがあって上手く入れれば良いですが、認定外保育所しか空きが見つからない場合も多いと思います。
その場合には、認定外のほうが保育料が高めに設定されている場合が多いので、自分がもしも看護学校に通うとしたら、どの保育所に入れそうなのかをリサーチして、どのくらいの保育料がかかるのか把握しておいた方が良いですね。
看護学校の学費の他にかかる費用のまとめ
看護学校に通うとき、学費以外にかかる主な費用は以下の6つです
- 勉強にかかる費用(教科書、実習着・物品、参考書など)
- 学校や実習施設までの交通費
- 昼食代 飲み物代
- 身だしなみにかかる費用
- 学校の友達との交際費
- 子どもを預ける保育料
以上、看護学校の学費とその他にかかる費用についてまとめました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
金銭面での心配がある場合には、以下の2つの記事がとても役立ちます。
社会人がもらえる給付金については、別記事「看護師になりたい!社会人がもらえる給付金」を参考にしてください。
看護学校の奨学金制度については、別記事「看護学校の奨学金制度」を参考にしてください。
前向きに頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。